
「人を採用するのは、経験やスペックはもちろん大事だけれども
何より、その人自身が“楽しそうにしている”かどうか」
10人以上従業員を抱える、ある経営者の方(50代女性)と話す機会があり、
思わず膝を叩いた先日である。
仕事って楽しそうにしている人間に、おのずと人が集まってくる。
集まるだけでは無い。周りを幸せにする。
先日ブログやnoteにも執筆したが
「仕事に楽しさを求めない」我が子たち(何なら私以外の家族全員)
が記憶にある方もいるだろう。
確かに超現実的に淡々と仕事をする人間もいるが、
一方で
仕事を趣味のように楽しくできる「才能」をお持ちの方もいる。
昨日は仕事帰りに、千葉県市川市にあるJR/都営 本八幡駅から徒歩約7分にある
フレンチ『Lupin ルパン』に夫婦揃って訪れる。

THE昭和時代のレトロなマンションの一階。
ちょっと早めについた私たちは、期待を胸に周辺をウロウロしながら店内を覗く。
温かみのあるライト、天然素材のアイボリーの壁、テーブルの上には選び抜かれたであろうカトラリー類。
時間になり、店のドアの目の前に立つ。
スーツ姿のビシッとした男性スタッフと目が合う。
ドアを開けると、にこやかに迎えられ、席に案内される。

その後のスタッフの動きを目で追う。
一連の動作が流れるような、他の客が続々と来店しても落ち着きのある、でも決して冷たくない、接客である。
あまりの美しい動作に思わず目が離せない(そういう意味ではない)

厨房の前にはワインセラーの中にワインがずらっと並んでいる。
そうか、「あの人がソムリエかな」夫に耳打ちする。
フレンチも、イタリアンも、和食だって。
ドリンクメニューの中から「自分で選ぶ」店が多い中、
ここ『ルパン』は、ソムリエがワインを「セレクト」してくれる。
これまでというと、
ドリンクメニューを見ても、正直どれがいいのか分からず
私のように
「とりあえずビール」や間違いない「グラスワイン」を無難に選んでいないだろうか?
それでも問題はなかった。
酒は好きだが、さほど詳しくないし。

それぞれの料理に合った6種類のワイン(酒)をタイミングを見計らって出してくれる。
そしてそのワインに合う、
料理がまるで、一皿の芸術品。
食材も、味も、見た目も、食感も、喉越しも。
全てが「経験したことのない」料理である。
シェフの料理に対する情熱と同じように
ソムリエのワインに対する情熱も伝わってくる。
知識だけではきっとこうもならない。

「ワインではないのですが」
なんと、ジンとお茶を組み合わせたお酒が出てきた。
これも舌に合った酒を「ああでもない、こうでもない」
と、まさに“楽しそうに”選んでいる姿を想像した。
またそれを提供された客が驚くのも、彼にとって「してやったり」と心の中でガッツポーズが出ているはずだ?!
これは、、タダモノではないぞ。
ホンモノのプロ集団の店である。
思わず、曲がっていた背筋が伸びる。

店内を見渡すと、なるほど、同世代の50代くらいの人たちが席を埋めている。
ファミリーや一人で来ている人もいたが、どの人たちも落ち着いている雰囲気。
そう、大人の店、なのだ。

結婚26年目のお祝いを兼ねて
これを逃したら私の機嫌が損ねるのを恐れた夫が
知人の紹介で予約した。

居心地の良さで最後の客になってしまった私たち。
ドアもシェフ自ら外に出て「出待ち」してくれた。
ふわっと外からドアが空いた瞬間、驚いた。
姿が見えなくなるまで見送ってくれた時は、
また来る。と夫と固く誓った。

最後の最後まで感動がある、店である。
🍽️サイト🍽️
フランス料理
1千葉県市川市南八幡3-8-13
シャトーデザール クボタ101
☎️047-711-1177