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2025.06.17所在無げな【折り畳み傘】を上手く収める

毎日の出番になりつつある、折り畳み傘。

折り畳み傘の、所在無げな“立ち位置”が嫌いだ。

 

 

 

1   嫌いな理由

 

バッグの中では一つの荷物として存在し、

降るのか降らないのか。

先行きが不安定なのも、また潔が悪い感じがしないでもない。

 

梅雨の時期は特に困る。

電車に乗れば、長傘のように収まりがよくならず

小さく畳んだ生地が足元に当たり、

先端は床に付く事もなく、足で挟む訳にも行かず、

横に小さな柄の部分をぶらんぶらんと、握りしめる。

 

 

真夏には日傘として使うので、毎日バッグに入れ持ち歩く。

 

バッグに入れて重くなるのも

移動中にセコセコ畳むのも

公共の傘立てにも折り畳みの置き場所がないのも。

 

嫌い、なのだ。

 

では長傘にすれば良いと言う意見もあろう。

長傘は荷物になる。

天気予報で「夕方から雨」と言われても

日傘も「便利よ〜」と言われても

なるだけ荷物を増やしたくないのだ。

 

朝から雨、1日降る、なら諦めて長傘を持つ。

 

 

 

2   教わる新事実

 

折り畳み傘についているカバーも

「必要なし」と思って何年もカバーは

すぐに捨てていた。

 

が、最近この考えが覆った。

 

先日、中学生の娘とその友人とで、お台場まで

電車で出掛けた際、

 

娘たちは

折り畳み傘を畳み、カバーに入れて、

さらにバッグの中に雨で濡れた折り畳み傘をしまった。のだ。

 

「あれ?折り畳みバッグの中にしまったの?」

傘カバーの威力なんてアテにしていなかった。

 

「バッグの中、びしょびしょにならない?」

と言ってみたが杞憂に終わった。

 

娘はしたり顔で私に

濡れた折り畳み傘をカバーにかけたものを

バッグから取り出し、私に見せた。

 

そのカバーのかかった折り畳み傘を触ってみた。

 

驚いた。

折り畳み傘は

全然濡れておらず、それは濡れていない状態の傘と

差異が無かった。

娘の友人も同様にしていた。

 

 

長年の固執した習慣や思い込みと言うのは怖い。

今回、中学一年生の娘たちに大切な事を教わった。

 

 

 

3   発想の転換

 

濡れた折り畳みはカバーに入れて、バッグの中に。

こんな発想は無かった。

 

ただでさえ雨の憂鬱な天気に

気分も落ち込みがちになりそうだが、

もしかしたらこんな時こそ

 

発想の転換だ。

 

嫌だ嫌だ。と文句を言うヒマがあるのなら

 

原点に帰り、

傘カバーの存在に気づき、実際に半信半疑でも試してみる。

自分より年下の意見にも耳を傾けたのは

自画自賛になるが、良い傾向だろう。

 

折り畳み傘の存在が少し変わった。

カバーもこれからは捨てない。

嫌いだったからこそ、気分を上げて好きな柄を選んだのも

背中を押してくれたみたいだ。

 

雨が降って電車に乗る時は

濡れた傘を畳んでカバーに入れるかどうかは

めんどくさがりの私に出来るだろうか。

まあ、そんな事はどちらでも良い。

 

 

 

 

他人の言う事は、聞いてみるものかもしれない。

 

 

少し嫌いだった折り畳み傘が

これからは

バッグの中で出番を待ち侘びているようだ。