梅雨はどこに?
毎日暑い。
バテていないだろうか?
先日中学時代の友人二人と、新宿でランチ&お茶をした。
かしましい、女3人の会話は尽きることなく、夕刻になった。
帰る前にトイレの鏡で髪を直していたら友人達に褒められた。
「この髪型、いいね!」
同じ時代を生きてきたシビアな目の同性に褒められるのは、
お世辞と取らないで、図々しくも
「ありがとう!」素直に喜んだ。
私はくせ毛だ。
しかも若い頃はプラス剛毛、多毛、でいつも悩みのタネ。だった。
高校生の頃からストレートパーマをかけ続け
昔はプラスティックの板の様なものを薬で伸ばした髪の毛に貼り付けて長時間置いていく。というまるで拷問の様な苦行も多数経験している。
が、現在はストレートパーマはかけておらず、ナチュラルなくせ毛だ。
くせ毛で悩んでいる人に伝えたい。
癖毛を直そうとするよりも
いい美容師に会うことをお勧めする。
もう20年以上付き合いのある美容師。
何がいいか?というと
①客のライフスタイルに重点を置く
②長持ちする高コスパのカット技術
③心配性なのに、ほどほどに大胆
①例えば、仕事で一つに結ぶ。
結べる長さにカットする。
前髪は作る?作ったら少し顔にかかるけどいい?と確認する。
どんなライフスタイルを送っているか?
客の好みのスタイルや逆に嫌いなスタイルも知っている。
当たり前だが、客の要望に的確な“受信力”のある美容師。
客優先ではあるものの
プロとしてハッキリ意見も言う。
「これだと毎日の暮らしでヘアスタイルを維持できない」など。
②毎日を考えてくれる
①でも伝えたが、いい美容師はいかに客が「継続」できるか?を常に考えてくれる。
美容室でセットして終わり、ではないのだ。
伸びても「お?いい感じ?」と錯覚してしまうカットの技術。
客を知り尽くしているから、技術はもとより
カットの仕方、自宅でのヘアセットの手軽さ、くせの活かし方。
お店には悪いが、こちらにとっては財布に優しい美容室、なのだ。
③いつも客の心模様を心配をしているけれど、カットの勢いはすごい。
気に入ってくれるだろうか?と心配する態度とは裏腹に
「では切ります」と言ってからの手捌きは鮮やか。
見ていて気持ちがいい。ある意味エンタメ性がある。
性格もあるだろうが、大胆と繊細さ。両方持っているのがいいのだろう。
長年のくせ毛で悩んでいたのが嘘みたい。
いい美容師に出会う、というのはこういう事なのだろう。
くせ毛をまっすぐに直したら幸せになれるか?
「違う」と断言する。
それは高校生から20代後半まで続いた“さらさらストレートへの執着”が物語っている。
実際にストレートにしていた頃の私よりも、断然今の方が好きだ。
歳を取っても、だ。きっとこれからもそうだろう。
いかに自分のポテンシャルを上げてくれるか?
いかに自分のくせ毛を活かしてくれるか?
ヘアスタイル一つでこんなにも自分の心境まで変わるなんて。
今となっては、だが
当時としては悩んで苦しかったのも、
ネタにして笑って仕舞えばいい。
年齢とともに白髪も増えたが、
髪質もコシも弱くなり、毛量も減ってきた。
やっと、50過ぎて髪質が落ち着いた感がある。
くせもいい感じにカールしてくれる。
元々なのか、カットなのかはわからないが
梅雨で髪が広がってしまっても
「そんなもんだよな」
ややワイルド?になるのも楽しんでいる。
猛暑でシャワーを浴びた様になっても
「まとめればいいか」
さっと結ぶ。
うまく付き合えるようになった。
目の前の悩みなんて
案外ちっぽけで
案外するりと解決できる、ものなのかもしれない。