
「同居していた奥さんが出て行っちゃって」
ある人、の話である。
いまどき珍しくもある2世帯住居で、
同居していた姑との関係が悪化し、堪忍袋の緒が切れた嫁が荷物をまとめて家を出て行った。そうだ。
嫁には夫と子供がいる。
当然、嫁が出て行ったのだから、夫も子供も一緒に出ていく羽目になったのだけれども。
驚いたのはその後の話だ。
嫁について行った夫は
「嫁とは離婚するかもしれない」
と、嫁には言わず彼の実母である姑にこう漏らしたそうだ。
「かもしれない」という語尾に彼の優柔不断さがのぞかせる。
嫁にも言っていないことにも苛立ちを覚える。
実際には嫁とは離婚していない。
嫁と夫と子供は住まいを探し、夫の実家から離れた場所で3人で暮らしている。
それはそれで一件落着かと思ったが、、
絶縁状態の嫁と姑の関係の中にも関わらず
ときどき夫は実家に夕ご飯を食べに帰っている、そうだ。
それを聞いた私は
「・・・嘘だろ〜〜?!」のけぞった。
これを読んでおられる、
女性のほとんどは共感していただけるはずだ。
「白黒はっきりつけろや!」と。
男性は肩身が狭いだろうか?
自分も男子3人を育て、母としての自覚はある。
母と息子の関係は十分理解しているつもりだ。
「男の子って優しいよね」
世のおばさん同士で話す、息子たちへの常套句だ。
母は、いつしか成長した息子をうっとりとするような目で見る時がある。
息子の試合に(呼ばれなくても)足繁く通い、その姿を見て「かっこいい」と。まるで彼氏かよ。。
もちろんそこには理性や冷静さが常にあり、いつでも“いつもの母さん”に戻ることができる。
隣にいる、蔑ろにしていただろう夫を見つめ直し、ニコリとする。
実際には、母と息子の関係はこんなものだろう。と思っている。
そして
母親にどんな態度を取ろうが
全ての男はマザコンである。
(追記しておくと、全ての女もまた、ファザコンでもある)
将来、自分が姑になることを想像する。
例えどんな嫁さんが来ても、
息子たちには絶対に嫁ファーストになって欲しい。
って言うと綺麗ごとに聞こえてしまうか。
子供たちの選んだ嫁さんを信じたい。
のがホンネ。
私も嫁として
大昔、夫の母に対する態度に苛立ち
義母への嫉妬や自分の感情をぶつけたことがある。
息子が母を思う気持ちはわからなくもない。
けれど、無条件に義母よりも嫁(自分)を選んで欲しい、のだ。
どんなことがあっても。
この歳になっても夫だけは自分の味方になって欲しい、と常々思う。
どちらを選ぶ、なんてナンセンスの極みかもしれないが。
別居したのなら、実家にノコノコご飯なんか食べに行くな。
母を大事にするそぶりなど、もう十分わかっているから。
兎にも角にも嫁を大切にしろ。それしかない。
私も夫を大切にするぞ。
結婚式以来忘れかけていた想いを、今再び。
ここに誓う。