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2026.09.16なり切る【役割】という名の着ぐるみ

 

 

突然だけど、

 

あなたは

“着ぐるみ”を着たことがあるだろうか?

 

 

「ない」と言う方がほとんど、だと思う。

 

 

私はある。

着ぐるみを着た時に感じた「ある変化」について話したいと思う。

 

 

 

 

1 地域のイベントに参加

 

かれこれ7年以上前のことになるが、小学校PTA役員だった私は、

地域の交流会としてのイベントに参加することになった。

 

イベントの際に、地域のキャラクターも参加することになっている。

そのキャラクターについて

 

「金内さん、毎年恒例で地域のキャラクターの着ぐるみ着て欲しいんだけど、いい?」

 

「・・・へっ?わたし?」

 

 

地域の担当おじさんに声をかけられ、一瞬戸惑ったが、二つ返事でOKした。

 

当日は近所の公民館で、小学生を中心に子供たちや大人が集うことになっている。

「子供たちのため、かぁ」と

変な正義感とともに、当日を迎えることになった。

 

 

 

 

2 着ぐるみを着る

 

そのイベントに我が子も来たかどうか?定かではない。もはや覚えていない。

それだけ、着ぐるみを着ることは、私にとって一大イベントでもあった。

 

公民館につき、少し緊張した面持ちで椅子に座って待っていると

おじさんが抱えてきた大きな着ぐるみと一緒に向かってきた。

 

「じゃあ、お願いね」

手渡された着ぐるみ。

それだけ言い残し、私と付き添いのため参加してくれた役員の二人が残った。

 

「金内さん、じゃあ、着替えましょうか」

役員のKさんがニコニコとサポートしてくれる。

 

 

 

 

まるで、まな板の鯉状態。

どうさばいてくれようか?

 

促されるまま、公民館にある和室で着ぐるみを身につける。

仕上げに大きな頭を乗せて完了。

簡単そうに説明しているが、実は結構着るのに苦戦した。

 

後ろのファスナーは手がとどかない。

大きな頭はバランスが取りづらい。

小さな穴から見える視界はいつもの半分以下。

 

 

「さ、行きましょう」

手を繋いでくれたKさんにエスコートされ会場に向かった。

 

 

 

 

3 「なり切る」ということ

 

会場に着くなり、子供たちが歓声とともに近づいてきた。

 

驚く間もなく、

「ここは・・!」と振り切った。

 

 

普段の私はというと

孤独を愛し、我が子たちには怒鳴り散らす怖い母で、変化を恐れている人間だ。

 

 

でも着ぐるみを着たことでスイッチが入った。

 

自分の中の最大限の「かわいさ」「愛嬌」「サービス精神」がどこからともなく湧いてきた。

 

手を振り、体をくねらせ、小走りに子供に駆け寄る。

もう、必死だった。

 

 

顔なんて誰からも見えないけれど、自分の役割を演じ切った。

終わった後はどっと疲れて、死んだように眠った。

 

 

 

 

 

役割って、この世に存在する。

 

 

母、妻、嫁、娘、孫、

他には仕事やプライベートで演じるキャラ、など。

 

 

その時その時の求められているものに

精一杯の力を出すだけ。

 

 

この着ぐるみを着た経験から、

私の「吹っ切れ力」はパワーアップしたような気がする。