
2年以上も音信不通になる人から、連絡があった。
「元気ですか?そちらは大丈夫ですか?ニュースで千葉の豪雨を見て
住んでいる地域の近くが被害があったとかで、心配で連絡しました」
やや距離感のある言葉遣いから、
かつては、ベロベロになるまで飲んだくれて、またある時は海まで夜通しドライブして
喧嘩したり一緒に笑い合った人、とは信じ難い。
彼女は、かつて“仲が良かった”親友だったのだ。
連絡をもらった時、私はものすごく嫌な気持ちになった。
「なぜ、これまで2年以上一回も連絡してこなかった人が、
こんな時に連絡してくるのだ?」と。
幸い、自分の住んでいる場所の影響は特になかったが、
仮に
わたしが「実は被害があって」と言ったら、彼女はどう反応するのだろう?
と意地悪な考えが浮かんだ。
自分のことはそっちのけで来てくれるのか?助けてくれるのか?
いやそれは「絶対無い」だろう。
言っておくが彼女も私と同じ千葉県に住んでいる。
一体、何のために連絡してきたのだ?
返信に少しの時間をかけた。
もしかしたら返信など、しなくてもいいのかもしれないが。
ネガティブなことにしか反応しない人間がいる。
失敗した、困った、苦い体験をした。を伝えると
ハイエナの如く、ここぞとばかりに
ネガティブなこと「だけ」反応する人間だ。
リアルだけでは無い、SNSでもそうだ。
慰めやアドバイスなどの言葉が
「ザマアミロ」と言っているように聞こえるのは
私が捻くれているのか?それとも??
先日の千葉の豪雨被害の際は
何人からか「お住まい大丈夫だった?」と声をかけられた。
その時は、嫌な気持ちどころか、お気遣いに感謝した。

この差は?何がどう違うのか?
・普段から接しているかどうか
・普段接していなくても時々は近況を報告する仲
この二つしかない。
仕事などで日常的に会う人は「友達」でなくても、心が通じ合っている人はいる。
普段は会えなく月に一回連絡があるかないかでも、気心の知れた「友人」。
もちろん仕事では当然我慢があるものもある。
たとえ建前の言葉だって構わない。
気持ちが通じる人間関係は(家族を除き)この2種類の人間関係しかない。
子供ができると関係が変わる、は本当だ。
お互い同じ時期に結婚・子育てを経たが、私が変わったのか彼女が変わったのか。
「もともと嫌いだったじゃん」
今回の件で愚痴を言っていた私に、夫が口を開く。
子供ができる前から遡ると20代の頃から、どうやら私は彼女のことを嫌いだった、らしい。
たまたま同じ環境で、たまたま同級生で、たまたま同じ時期に子供が生まれた。
ただそれだけ、なのだ。
子供ができてからはお互い忙しく、と言っても
子供抜きで会う時くらいはと思うのだが、
何かにつけて自分や子供のことばかりを言い訳や会話の中心にする彼女に嫌気がさした。
久しぶりに彼女と会うとずっと耳鳴りがするようになった。
こりゃもうダメだ。
会うことも連絡も全てフェードアウトしようと決意した。
当時グループだったので会話に入らないことを徹底した。
それから2年以上。
こんな形で気持ちが離れた人間に関係を持とうとするなんて?
それに気がつかないとしたら、無神経にもほどがある、だろう。
一向に気持ちが動かない。
それどころか、彼女の一通のメッセージに、いよいよ覚悟が決まった。
こちらの返信は
「こちらは大丈夫です」と、
お別れのことばで締め括った。