
鳥取の旅、最終章。
第三弾の本日は、宿について。
今年のゴールデンウイークあたりに鳥取に再訪することを決めていたが
それと同時に夫が早めに宿を探し始めた。
「ここ、あなた好みだと思うけれど、どう?」
気持ちドヤっとした言葉じりで今回の宿泊先であるLINEのリンクを貼って送ってきた。
↑HP↑



昨日、カレー『ニジノキ』を紹介したが宿の近くに店がある。


夫が送った、貼ったリンクをタップする。
おしゃれな雰囲気。と言う第一印象。
情報弱者の私は、宿の口コミやレビューを一回も見ることなく当日を迎えた。

海のそばの古民家をリノベーションした宿である。
ノスタルジックな内装と趣味の良いインテリアにため息が漏れる。
広さは3人では持て余すほど十分すぎる。


オーナー夫婦の宿の案内に、私たち家族が後からついていく。
「こちらがお風呂です」
風呂場のドアを開けて思わず声を上げた。

「うわー!懐かしい!!」
タイル張りの風呂に、
「おばあちゃんの家に来たみたい。
このお風呂を見て、ここに来て本当に良かったと思いました!」

タイルにはヒビを修正した後が残っている。
「お風呂だけは既存のまま残したいと思いまして」オーナーの川元さん。

これよ、これ。
綺麗なだけじゃ、ダメなんだよ。

古くても、直せるものは直して大切に使う、そんな心意気のある宿だったのだ。
窓からは日本海を一望できる。
これぞほんとうの「贅沢」なのではないか。


この景色を毎日見ていたらどんな気持ちになるだろうか。

あなたは旅行で何を求める?
非日常?風景?美味しいもの?
「暮らしの延長」があっても良いのでは、と思っている。


「兵庫から移住して14年ほど、なんです。
サーフインをすることもあり、ちょうどこの地に移り住んで」





宿を改装するにあたり、壁をイチから施工しなおし、
押し入れは中を抜いたであろう、梁は元々あったものを利用し、元の家を活かした宿になった。

素敵を絵に描いたようなオーナー夫妻との会話に頷きながらも、
土地が人を作っていく、または人が土地を作っていくのだと感ぜられずにはいられない。
宿にある、セレクトされた本の数々。
一つの雑誌に目が止まった。

かつて民藝が鳥取に広まり、土壌として根付いた文化がある、言う内容だった。
民藝といえば、道具としての機能がありながらも、日常を彩るもの。
それは使いやすさだったり、美しさの追求だったり。

オーナー夫妻からの民藝の紹介もあり、
これは何かの縁だと思った私は、次の日鳥取駅近くの民藝美術館に寄った。

民藝とは・・
柳宗悦が1920年代に提唱した、庶民の日常生活で使われる工芸品の美を見出す考え方・運動です。
量産品でも美術品でもない「ふつうの道具」の中に美を認めます。
・・・AIからの回答・・・・・
何気のない一つ一つのモノに、命が宿っている。





確かにその集合体がこの宿にはある。
それは単に存在しているだけではなく、人が手を動かし使っている。

暮らしを追求した先にこういった形があるのだと、納得した帰路だった。