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2026.06.06自分の中の【天使と悪魔】に遭遇する

 

 

 

『袖振り合うも多生の縁』

 

・・・

 

道ですれ違って袖が触れ合うほどのささいな出来事であっても、

前世からの因縁によるもので、どんな出会いも大切にすべきだという意味のことわざです。

 

・・・(AIの回答)

 

 

 

 

1 悪魔

 

夕刻の込んだ電車から

到着と同時にホームにどっと人が降りる。

疲れた顔をした大人たちが、エスカレーターと階段に分かれて改札に向かう。

 

私はいつもエスカレーターに乗る列には並ばず、

階段を使ってくだる。

 

 

駅の階段では「のぼり」「くだり」に分かれて混雑を避ける工夫がなされている。

大抵の人は真面目にそれを守っているが、

中にはその目印が目に入らないのか知っていても無視をしているのか、ルールを守らない人間がいる。

 

「くだり」エリアから溢れそうになりながらも秩序を守りながら線からはみ出さないように皆降りる。

その時もまた、ルールを守らず上りエリアに侵入し階段を降りる男性一人。

 

この混雑時、階段を登る人はそう滅多にいない。が、

下の方から男子高生二人組が話しながら並んで階段を登ってきた。

 

階段を登る男子高生二人組。

反対側から

階段を降りる30代くらいの男性。

 

すれ違いざま、お互いの肩がぶつかった。

その直後、男性は睨みを効かせ男子高生たちを何秒か、威嚇した。

 

一時停止した画面のように、周りの空気も固まったように見えた。

 

話に夢中だった男子たちは、少し驚いた表情を浮かべたがその後「すみません」とその男性に謝った。

 

周りにいた皆、心の中で思っただろう。

 

いやいや「悪いのはルールさえも守らないあの男だ」と。

 

けれども、

そのスマートな男子たちの咄嗟の対応で事なきを得た。

 

 

 

 

2 天使

 

その何時間前の出来事。

 

あるマンションのエレベーターに乗って一階に降りようとしたが、

エレベーターホールにて

エレベーターボタンは押さずホールで帰り支度をしていた。

支度が落ち着いてから乗ろうと思ったからだ。

 

しかし、

どうやらエレベーターが自分の居る階でずっと止まっている。

 

よく見たら、エレベーターの中で5歳くらいの男の子が一人で待っているではないか。

しかもエレベーターから顔を出し、乗る人はいるかと確認までしていた。

 

 

「ええっ?!待っていたの?ごめんね」

その男の子に謝った。

 

 

その男の子は何も言わず、首を横に振って

謙遜した様子で下を向いた。

 

 

二人きりで乗ったエレベーターは一階に着いた。

 

 

さらに驚いたのは

その男の子が「開」ボタンを押して、私を先に降そうとまでしたのだ。

レディファーストまで心得ているなんて。

 

感動を通り越して、腰を抜かしそうになった。

 

 

「先に降りていいよ。ありがとうね」

とお礼を言って、先にその子を降ろした。

走ってマンションの先にいる、親元へ急ぐのが見えた。

 

嘘みたい。こんな子いる?!

 

 

 

 

3 どちらも自分

 

同じ1日、それも何時間かの間に、

天使と悪魔の2人に会った。

 

同じ人間なのに対照的な2人。

 

どう捉えればよいか。

 

 

どちらも自分にもある、行動だ。

 

 

 

自分が正しいと攻撃的になる心。

対し

自分の事を後回しにしても慈愛心。

 

 

 

その時の状況によって

悪にも正義にも倒れそう。

 

 

そりゃ、天使の様な心でいたいものだが

そうでない時もある。

 

普段は、波風が立たない

凪のように過ごす事を心がけて暮らしているが

 

たまにこうやって人さまから教えてもらうのだ。