半年以上前、
ダイニングの椅子の接続部分が外れかけ、直す気力もなく処分をしました。
市の粗大ゴミの受付を電話で済ませ、収集日前日の夕方には椅子をマンションの粗大ゴミ指定場所に置いて
「ふー、、やれやれ、終わった」と思ったのですが、、
回収日、市の粗大ゴミの係の人から連絡があり
「出されたはずの椅子が無かったようです」と確認が。
「・・・? へ?! 出しましたけど。。」
もしかしたらゴミステーションに出した後
誰かが椅子を持って行ったのかも?と思って、その後何日かゴミステーションを、マンションを遠回りしながら見てみたり、ゴミ出しのついでに覗いたり。
家に持ち帰ったけれど壊れてるから「やっぱり戻そう」と思うかしら?色々想像してみましたが。
それでもやっぱり椅子はもうゴミステーションに現れることは無くなりました。
一見、椅子としては問題がないように見えますが、
座ると足元からグラグラして「ああ、もう終わりなのね。。」という椅子です。
直せると思ったのか。それともまだ使えるOK?と思ったのか。持って行った人の心情分かりかねますが
持って行ったからには「大切に使ってくれよ!」と、まるで嫁に出した親のような気持ち??に
変わり始めました。
さて時は過ぎ、自宅の扇風機の首の調子が悪く
先日、新しく扇風機を買い換えました。
扇風機を粗大ゴミに出すため
「よいこら」と、故障した扇風機をゴミステーションに持って行った時、
なんと半年前に捨ててその後行方知れずとなった、我が家の椅子が・・。
久しぶりの再会です。
そこには新たな粗大ゴミの受付をした形跡のシールも貼ってあります。
新しい家には合わなかったようです。
近くには正方形のダイニングテーブルも置いてあり、一時は楽しい時間を過ごしたのか?と想像もしました。
まあ、それでも「長生き」させてもらった恩は感じつつ、
やはりゴミとしての最後に納得してゴミ置き場をあとにしました。
こんなこともあるんだなあ、
同じマンションの人。誰かわからないけれど。
捨てる人あれば、拾う人あり。
物が循環する瞬間。
人が手放すときは、他の誰かが手を差し伸べてくれる。