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2023.10.29子育てに悩んだ時こそ、思い切って、他人の子を世話してみる。

 

先日、小5の末っ子娘の小学校ボランティアに行って参りました。

家庭科ミシンの授業で、お手伝いできる保護者を募集しており、

娘からもOK、私自身も行きたい気持ちがあったので参加しました。

 

これまで3人の兄たちの同様の家庭科ミシンの授業のボランティアは(同じ小学校なので)ありましたが、

当時の私は「自分なんてできるわけがない・・」と自己肯定感、低い低い。

 

さすがにもう今年で50歳。小学校にも10年以上(子供よりも)保護者としてですが、通っています笑。

学校への恩返しの気持ち、歳をとり貢献欲がむくむく湧いて(お節介ババアになったってこと)。単純な興味本位。

そんな気持ちの変化が後押しして。仕事もセーブして、少しだけワクワクして。

 

いざ、小学校へ。

2時間という長いようであっという間の時間でした。

エプロンを作るためにミシン、アイロンがそれぞれ4台ほど。

各自エプロンの材料、思い思いの選んだ生地と紐や裁縫道具など。

 

 

【1 他の子を見ると視野が広がる】

 

30名ほどの児童たちと接して、当たり前ですが、

本当にいろんな子がいる。ってこと。

 

エプロン生地を忘れた子に「何やってんだよ〜〜」と冗談混じりに言ってみたり。

(知っている子だから言えた)その後のフォローは入れたけれど。

1人で一生懸命頑張っている子、声をかけられたくない雰囲気だけど、気になる事があったので少し声をかけて手伝ったり。

ふざけながらアイロンをかけている男子には注意しながら、一緒にアイロンをかけるのを付き合って。

 

自分の子なんてそっちのけ。

それどころじゃ、ない。

 

とにかく、こちらから接し、子どもたちを褒めまくる。

「うまい」「ていねい」「そうそう、その調子」「(一緒に)頑張ろう」「だいじょうぶ、それでいい」

なんでもいいから褒めるポイントを、何としてでも見つけて褒める。

「家庭科って楽しいよ」伝えたい下心、その一心。だけ。

 

 

【2 他のお母さんから言われた「我が子は言うことを聞かない」】

 

お手伝いに来ていたお母さんは私以外に2人。

そのうちの1人のお母さんが「息子の作業を手伝ってくださりありがとうございます」と私に言ってきました。

 

どうやら私は、そのお子さんと接していて長く手伝っていたようです。

「いつも私の言うことは聞かないのに、接してくれて助かりました」とも。

 

今だからわかる。

他人だからできるし、知らないおばさんだから、でしょう。

私もよその子だから心を無にして、できる。

自分の子だったら「ああでもない」「こうでもない」と、速攻で喧嘩になるでしょう。

 

 

【3 こんなに満たされた気持ちは初めてかもしれない】

 

仕事で人から感謝をされると、

天にも昇るような気持ちで満たされます。

報酬も、もちろん嬉しいのですが、それよりも

目の前の人が幸せになること。

自分もそれを見て幸せになる。

幸せのループです。

 

今回、子供たちからの感謝の言葉もそれに値しました。

ミシンのお手伝いだったのですが

実は、並縫いが危うい子が散見されました。

仕付け糸を、ぶす、ぶす、と針を表裏に一回ずつ通すではありませんか。

思いあまって「こうやるんだよ」「見てて」

こちらで、一枚の布を表面だけで縫い、手本を見せ

「こうすると早く終わるし、安全、怖くないでしょう」

子供たちはじっと私の手元を見て「わかった」と、素直に聞いてくれます。

 

ミシンよりも手縫いを、、!!! と内心、思いましたが

家庭で教えてこなかった、こちらの責任も感じましたし

学校だけの教育ではないと強く感じました。

特に家庭科は。他の子だけでなく、娘も同様です。

 

そのあと、ある男子が娘に

「金内のお母さんが教えてくれた縫い方、やってみたらとてもやりやすかった。ありがとう」と話してくれたことを

帰宅した私に伝えてくれました。

 

嬉しかったですね〜〜

人から感謝されるなんて、それもよその子供から。

こんなに満たされた経験は仕事以外で、多分、ない。

 

知らない他人だからこそ、できることってある。

もし目の前の問題を解決したいなら、

はじめの一歩。

思い切って外に出て、全く知らないものに触れ合ったほうがいい。

 

目の前の悩みなんて、ちっぽけだと感じるかもしれない。