
クライアント宅で扉や引き出しの中を拝見したい際、
「こちら、拝見してもよろしいでしょうか?」
クライアントがOKなら
「失礼致します」
そっと扉や引き出しを開けさせていただく。
閉める時は
「ありがとうございます」
と必ず言う。
この一連の流れはごくごく当たり前のことだが
家の中に入るように、
いや、もっとデリケートな場所でもある、収納の中。
そこに他人である金内が立ち入って拝見することは
クライアントにとっても相当勇気がいる、恥ずかしいことと想像する。
だから、相手が収納であっても敬意を払う。
しかしながら、
他人/クライアントだからこう、ではダメなのだ。
家族であっても同様。
先日は私の実家に帰省した。
先月から私が実家の作り置きをしている。
週3で訪問するヘルパーとは
上手くコミュニュケーションが取れない時もあるようで
先日は冷蔵庫がガラガラだった。
「食べるものがない」
真相はわからないが、事実だ。
そんなわけで、私が実家に帰った時だけは
1週間分ほどのおかずを母と2人で作り、
皿にしたラップに日付を書いておき
冷蔵庫をおかずで満たす。
所在無さ気に椅子に座って父と口喧嘩(!)するよか、
いいだろう。
私の夫が父の話し相手になっている。
実家に帰って「働く」と、私も両親も幸せになる。
片付けのプロとは言え、実の親だからとは言え、
気の強い娘とは言え、
“距離感”は大切にしたい。
ズカズカと部屋に入り、許可なく
引き出しの中を見て、ダメ出しは絶対にしたくない。
冒頭で述べたように
“デリケート”な部分だから、だ。
会話の中で
父から
「お母さんの入院した時の下着がないと困る」
「俺は男だからそういうのは見られない」
母が入院する事は父の勝手な想像だ。
しかもこのセリフは一年前に全く同じ事を言っていた。
それを聞いて近所のユニクロに
下着など大量に買いに行ったのだから。
「お父さん、これ全く同じ事を
一年前のこの時期に言っていたわよ」笑って答える。
母だけでなく父もボケたか?
「じゃあお母さんと一緒に引き出しの中、見ようか?」
作り置きをした後、
母と一緒に箪笥の引き出しの中を見せてもらう。
8つほどの大小合わせた引き出しを見た。
中身を確認し、
「アイテムが点在してるね」
肌着とパンツが同じ引き出しの中に。
シャツと靴下が同じ引き出しの中に。
「これじゃわかりづらいね」
着替えの時に
引き出しを幾つか開ける羽目になる。
一つの引き出しに1つのジャンルとアイテム。
違う衣類は他の引き出しに移動して、アイテムをまとめる。
さらには“寝かせて”いた衣類を“立てて”収納した。
もちろん一枚も捨てていないし、母に聞きながら作業している。
「こうすれば見やすいでしょ」
こんなの朝飯前だ。
作り置きした後のグッタリが急に回復するようだ。
「お父さん、お母さんのパンツ10枚はあるし
まだほとんどが傷んでいないから大丈夫」
父に報告した。
親の悩みだけ、を解決すれば良いのだ。
子どもだからと、色々憂う必要は無い気がする。