
先日クライアントと寝室の片付けをした。
寝室には相応しないような
手書きで書かれたコピー用紙の他
ボールペンやはさみ、文房具が枕元から出てきた。
話を伺うと
「寝る前に仕事や学校の手紙を読むことが多いので
その時にいろいろ書いたりするんです」
寝る前の習慣として、クライアントの“考える空間”でもある寝室。
目まぐるしい一日の終わりに
子育てに、仕事に、家事に、と忙しい中で唯一、集中できる一人時間なのだろう。
「かしこまりました。では文房具は寝室にまとめて置いておきましょう」
寝室に文具は要らない?
寝室こそゆっくり何も考えたくない
デスク周りに文具を置くべきだ。
と思っている方もいるだろうが
それだけではない。
家人がそういう“行動”をしていることを見ながら整理は進める。
人によって最適解は違う、と言うこと。
文具はダイニングの引き出しの何段目。
そう決めておられる方も多いと思う。
私自身もしょちゅう
モノの「定位置を決めて」とお伝えしているので、律儀に守っていることとお察しする。

ただ、それだけでは不便ではない?
冒頭でお伝えしたクライアントのように
寝室で思案しながらベッドの上で「仕事」をする方もいるからだ。
寝室で考え事をしたいのに、わざわざベッドから抜け出して
階段を降りて一階のダイニングまでボールペンを取りに行く?
いやいや、そんなのおかしい。
決めつけていれば、あなた自身が窮屈になる。
行動を変えるとか、習慣を変えるとか。
確かに行動や習慣を変えたら、毎日が変わることは確か。
けれども
すぐに、また定着して継続して、できるだろうか?
また行動を直そうと思っても時間がかかる場合も多くある。
自分がそうであるように、
なかなか自分の癖や行動パターンを変えることは難しい。

ならば「行動に合わせたモノの置き場所」を決めたっていい。
ルールに縛られるのは美しくない。
もっと自由にわがままに、片付けをしていいのだ。
枕元横にある、腰高のチェストに
ちょうど手が伸ばせる位置に、
ボールペン赤・黒・青それぞれ2本ずつ、はさみ一本、鉛筆2本。
片付けの際余った、収納ケースに入れて置いた。
溢れないように必要な分を入れ
さらに探し物をなくすようにした。
「使ったら元に戻す」
小学生のようなルールに苦笑いをするクライアント。
しかし、これができれば十分。と考える。

住んでいる人が使いやすい。
これが合理的で長く続けられる秘訣だ。
仕切りや細かい引き出しを駆使して
ラベリングを貼って自己満足に陥るのもいいが、それでは最適解には程遠いだろう。
いつまで経っても使いやすいからは遠のく。
ダイニングに、寝室に、キッチンに。
文房具は部屋を超えて、あちこち点在している方が使いやすい。