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2026.06.10捨てたがらない【高齢者】へのアプローチ

 

 

孫の顔を見せるのもいいが

実家に帰ったら、片付けを。

 

70歳以上の高齢者との片付け。

 

 

「片付けをしようとしない」

「頑なに“捨てない”と言い張る」

「私たちの意見を聞こうとしない」

 

 

頑固な高齢者に対して、

無理して片付けることもないかもしれない。

 

 

一方で

私たち世代(40・50代の)クライアントの親の相談に乗るうちに

親があれほど嫌がっていた片付けをするようになった。というエピソードもある。

 

 

 

 

 

1 アレルギーが心配

 

「実家に帰りたいけれど、アレルギーが心配で」

 

実家に子供を連れて帰る際に、

埃が目につく実家に帰るのは、アレルギー持ちの子供が心配だとクライアントから伺った。

 

 

実家には帰りたい。

けれど

子供を連れて帰るのは埃が気になり憚れる。

 

 

孫の顔を見たいのは、じいちゃんばあちゃんだってそうだ。

お互いに家族の関係は良好。

 

 

問題は一点だけ。

埃だらけの家は嫌だ。帰りたくない。ということ。

 

 

 

何度か父母である、じいちゃんばあちゃんにも話した。

「片付けしようよ」

 

 

けれど決まって帰ってくる言葉は

「捨てる物などない」

 

 

話はいつもすれ違う。

 

 

何度もこのやりとりに途方に暮れ、

いよいよ片付けのプロである金内に声がかかった。

 

 

 

 

 

2 捨てたがらない両親

 

「金内さん、実家をお願いできますか?」

とクライアントから相談があった。

 

 

聞くと、

物を「捨てたがらない」ご両親とのことで

勝手に頑固なイメージがあったが、

実際お会いしたら拍子抜けした。

 

 

どこが??

 

 

むしろその逆で

第一印象は

なんとも柔らかい、ホッとするようなイメージの、お二人だった。

 

アウェイになるかと思いきや、いきなりホームだった。

 

 

どんな状況でも覚悟はできている。

けれど、

クライアントからの話と他人である私のイメージはかけ離れていたので

冷や汗をかくような、無駄な緊張は無くなった。

 

 

しかし、胸襟を開きながらも

クライアントから話を伺っていた

「捨てる」というワードだけは、絶対に出さないように気をつけた。

 

 

 

 

 

3 困り事からヒントを得る

 

ご自宅を方々拝見しながら、ご両親の話を伺う。

 

家を建てる時

収納を足したいと思って作った、リビングや廊下のご主人お手製の木製の吊り戸棚。

デットスペースを見事に使い、しかも足元は広く使え、なんとも合理的。

 

 

「お造りになられたんですか?!たくさん収納があって便利でしょう」

素直に興味深く収納を拝見する。

 

 

「でも、これね、歳を取って高い場所だから手も届かないし、地震が来ると心配だから」と

吊り戸棚収納のお悩みを奥様が話し始めた。

 

 

うなずく。

「確かにそうですね。この吊り戸棚ですが、何も物を置かない、というより

何かご家族の思い出の写真など軽めのフレームなど数を絞って飾っても素敵ですね」

 

 

捨てること以上の、メリットを提案した。

 

 

リビング吊り戸棚にあった

重いアルバムを床に下ろし、その中から写真を眺めながら昔話に花が咲いた。

フレームを飾り、いつでも目につく棚に変身した。

 

次の訪問の際には

リビングの一角に、写真や思い出の品がある

ご家族の思い出コーナーができていた。

 

片付けだけではなく、掃除も同時進行で進めた。

 

 

捨てるかどうか、と意気込むことよりも

何を大切にしているか?に目を向けると

親子の関係だけでなく、その方の暮らしがもっと素敵になる。