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2026.02.26巧妙な手口【人の心】を動かす認知の歪み

 

 

街中で、こちらに向かって歩いてくる人が

「元気?」「久しぶり!」「こんにちは」と挨拶される。

 

 

こちらは、

「はて、、誰だったか?」

と考えている間に、

 

 

先方が、そのままの調子で向かってくるので

相手に調子を思わず合わせ、

にっこりと微笑んでみたり、首を傾けて挨拶をしたり、小さく手を振ったり、

曖昧な胸の内を置き去りにして

 

その場を“取り繕う”。

 

 

「あれは誰だったのか?」

 

 

結局、解決しないまま、すれ違う。そこで終わる。

 

 

そんなことはないだろうか?

 

 

私はこれまで何回かある。

(逆パターンもある、こちらは相手を〇〇さんと認識していても、相手がポカンとしている、など)

 

 

 

 

 

1 今朝のニュースから

 

今朝テレビのニュースで

 

『高齢者ばかりを狙った中古マンションを不当な金額で販売した、不動産会社の社員9人が捕まった』

とのこと。

 

 

詐欺のニュースである。

 

300万円で購入したワンルームマンションを2200万円の価値があると信じ込ませた。

他の被害者は39人にも上り、7億5000万円ほどを騙し取った、そう。

 

 

「またか」「詐欺が多いな」「高齢者を狙うなんて」

ぶつぶつと言いながら、テレビに話しかける。

 

 

続けて観ていたら

 

テレビのインタビューで、

被害者の家族曰く、

詐欺師は、初対面であるはずの高齢の被害者に

 

 

お久しぶりです」という、挨拶から始まったそう。

 

 

 

 

 

2 巧妙な心理テクニック

 

このインタビューを観て、

最初は意味がわからなかった。

 

初対面なのに「お久しぶり」??何言ってんの?と。

 

 

ことの次第がようやくわかった。

 

 

認知の歪みの傾向がある高齢者には

「あれ?もしかしたら以前にも会ったことがあるのか」

と信じ込ませる。

 

 

そうでなくても

「あれ?会ったことあったかな?私が忘れているだけなのか?」

と思ってしまうだろう。

 

さらに、自分が忘れてしまっていることへの

相手への“申し訳なさ”が、もれなくついてくる。

 

 

 

どちらにしても、

こちらが思わず「以前にも会ったことがある相手」として信じ込ませてしまう、のだ。

 

 

 

 

 

3 認知の歪み

 

そこから何度も訪問を繰り返し、

身近な話や、健康の話などをしたのだろう、被害者と仲良くなる。

 

そこで話を持ちかける。

 

「マンション投資どうですか?」

 

・・・・・・・・

 

 

この一連の流れを想像して

被害者の方には、大変申し訳ないが

 

 

「巧妙なテクニック、だなぁ」と感心してしまった。

 

 

 

ここまで人の心を動かすくらいのテクニック。

 

 

 

それにしても、

認知の歪み、と言うのは

 

高齢者だけでなく

我々50代、若い世代、でも、割とよくあることではないだろうか。

 

 

 

『「自分は詐欺に遭わない」と言っている人ほど、被害に遭いやすい』

各方面から、よく聞く話だ。

 

 

 

自分とて、

冒頭でお伝えした、

見知らぬ人が近づいて話しかけられたら、

思わず挨拶をしたりして、“反応してしまう”。

 

こんな単純なことでも、ふっと隙間に風が入り込むように、心が動いて、かき乱される。

 

 

 

「あの人は誰だったか?」

 

そんなことも、

次の日にはすぐに忘れてしまう、都合のいい私である。