
下の子のために保管する、きょうだいのお下がり服。
3人息子(とその下に女子1人)がいる我が家では
以前は
「お下がりは3人目まで持たせる」と
当然のように、思っていた。
第一子と第二子の間には2歳差。
第二子と第三子の間には4歳差。
長男から6歳離れた三男まで開きがある。
3人目として生まれた三男の意思など、どこにもない。
けれどある時、気がついた。
三男が全く「お下がり服」を着たがらないということに。
幼少期までは本人の意思
「着たい」「着たくない」は、ほとんどなかった。
家にある服を着るもの。が当たり前。
買うとか考えられん。
だって子供服ってすぐに小さくなるし、もったいないじゃない。
そう思っていた。
確かにそう。
けれど、三男が小学校上がったあたりから風向きは変わった。

ある日、お下がり服ばかりの衣替えをしていて
「着たくない」
と三男は主張した。
「なんで?」と聞く
「なんで?って、、だって・・」言葉が続かない。
まだまだ低学年だった三男はうまく言葉にできずにいた。
親に気を遣っていたのもあるだろう。
一般的に“三男”と言うと
きょうだいの中でも「愛されキャラ」など、
上の2人に続け、とばかりに親だけでなく兄たちからも育てられ
親も経験値から「同じように育てるよ、男子だし」少々雑になってくる時期でもある。
「着たくない」と言う言葉を聞きハッとした。
この子の意思など完全に無視、していたなぁ。と反省した。

それから10年以上経った今だからこそ言えるが
三男は実はきょうだいの中でも一番プライドが高く、
長男次男をしっかりと観察しており、言葉にせずとも
先に生きている彼らを追い越そうとしているようにも感じる。
その子の性格、もあるが。
よく見るとお下がり服は
ネック部分がよれ、シミがついており、
よくもまあこんな状態まで保管したものだ、と我なから思った。
そりゃ着たくない、となるわ。
一時の着て終わるお下がり服を気にしない子であれば、それでいい。
けれど、嫌だっていうのはしょうがない。
もったいないと思ったけれど、三男と一緒に服を買った。
その一件からお下がり服はほとんど処分。
状態が悪くなったものある理由のほかに、
だって本人が着ないんだもの。
着ない服を家に置いておいていたって、しょがないでしょ。

17歳になった今は、勝手にZOZOで買い物をし
いつしか引き出しの中は見慣れない服が占領してきた。
以前、サッカープレミアリーグの公式Tシャツを海外から配送費一万円近くかけて(!)手にいれる。
お前、サッカー好きだったの?!知らなかったわ。
お小遣いでせっせと自分のファッションを開花させている。
これはお下がり服だけに言えたことではない。
子育てをしていて、いつも感じるのは
それぞれ同性のきょうだいだからと言って“まとめて育てる”のではなく
1人1人の個性を尊重せねばなあ、と思っている。