寂しい。
長男がとうとう巣立ってしまった。
わかっている事だけれど
今こうやって書いている時も涙が止まらない。
世の先輩ママ達はこんな辛い経験をしているのだと思うと
本当に尊敬する。
これまで、独立したお子さんをもつママと話していても
どこか他人事だった。
すごいなー。くらいにしか思わなかった。
こんな辛い思いをするのはもう嫌だ。
これからあと3人、巣立つなんて気が狂いそうだ。
『空の巣症候群』という言葉をご存知だろうか?
ひな(子)が巣立った後の空っぽの巣からその名の由来があるそうだ。
まさに今の私のような状態が続く事だ。
子どもの独立は喜ばしい反面、
母親としての役割が終わりを迎え、子どもがいなくなる空虚感。
けれど、いつまでもこんなジメジメしてはいられない。
長男だけではない。他にも家族がいる。
最終的には、
夫と手を繋いで狭い団地に引っ越す(幸せな)老後が待っている。はずだ。
積み上げた段ボールがなくなり
空っぽになった部屋を見て、また涙がこぼれた。
けれど、次にこの部屋に移る、次男がいる。
おそらく2年後にまた巣立つであろう、次男のために動くか。
掃除はいい。
何がいいって、頭の中が空っぽになるからだ。
もう少し言うと、
「綺麗にしよう」という集中力が発揮される。
他に考えることが少なくなる。
ランプシェードのホコリ
引き出しの中
家具の裏側
隅々まで磨く。
ついでにシーツとカーテンも洗う。
普段は部屋に入ることもあったが、引き出しの中は開けていない。
空になったからできるのだ。
掃除をしながら何も考えないわけではない。
やはり長男のことが頭に浮かぶ。
けれど、掃除をしながら考えることと
ソファーに座って考えることは全く違うことに
拭き掃除をしながら、気がつく。
長男が願っているのは毎日涙を流している母親ではないはず。
そもそも母親のことなんて1ミリも思い出さなくていい。
その方がお互いに幸せだ。
次男も掃除した部屋でくつろげるのだ。
一人部屋を楽しみにしている。
次男のために綺麗にしよう。
とにかく体を動かす。
身をもてあましているから涙が勝手に流れるのだ。
頭の中は長男のことも考えるだろう。
だが、考え方が変わってくる。
掃除してわかった。
心の中までも掃除された気がした。
少し元気になった。
長男に、次男に、私の心が、整理された。
私にとって、掃除をすることは仕事であり、日常だ。
日常を変えることはあまり好きではない。
空の巣症候群の改善策としてネットなどでは
趣味を見つける、新しいコミュニティに参加する、ペットを飼う、など
いくらでも「寂しさ」を紛らわす方法はある。
世の中には、これらで効果が現れる人はたくさんいるだろう。
が、何かしら無理をして、趣味や知人や可愛がる対象を増やすことは
自分にとって「新たなストレス」になるのだ。
わがままなのだが、日常を1ミリも変えたくないのだ。
そんな内向的思考な人間こそ、掃除を勧めたい。
いつでも子どもが帰って来られるように。
家族がくつろげるように。
母が健康でいられるように。
さあ、いつも通り仕事に精を出そう。
そして春から親元を離れて生活をする若者達。
がんばれ!応援しているよ。