
片付いた状態、を一言でいうと、、
『物が定位置にある』状態の事。
然るべき物が然るべき場所に。
んな事、当たり前?
全ての物が、
しまうorしまわない、出すor出さないは別として
きちんとその場所にある、と言う事。
具体的にどういう事か。
深掘りをしてみよう。
「これは何処に置けばいいのか?」
片付いた家にはそう言った悩む物が、ほぼ無い。
日々家に入ってくる、
買ったもの、もらったもの、財布の中になるレシートだって。
全て「いつ、どこに、どうやって」行くのか。
物の流れができている。
自宅ポストに入っていた、
新しく近所に出来たヨガスタジオのチラシ。
「ああ、気になるけど時間もないしなぁ」「どうしようか」と
判断を先送りにしていないだろうか。

これが片付けと何が関係あるのか?
実はこのチラシ1枚まで『置き場所』
つまり定位置が決まっている。
片付け上手は大抵「いつまで」に「ヨガスタジオに行くか否か」を決めている。
悩む事はあっても悩むリミットは決めている。
問題は期限や溢れるタイミングを決め、それまでにチラシを保管しているのだ。
何処に置くとか、どういう収納か、は二の次。
チラシのキャンペーン期間だけではない、自分の期限を判断し行動を優先。
物も人も常に動いている。
以前伺った、クライアント(60代女性)のお宅。
「洋服が捨てられず困っている」との事。
家全体を拝見した。
同居されている、社会人息子さん部屋の箪笥の中にも。
リビング横の客間でもある和室の押し入れの中の衣装ケースにも。
さらには、皆が集うリビングにまでハンガーパイプが壁に沿って少なくとも50着はあっただろうか、ずらっと並び、リビングをご自身の洋服が“侵食”していた。

この話を読んで、あなたはどう感じただろうか。
個人の部屋には、個人の持ち物を。
そして
せめて、リビングには家族共用のものがある。が,理想。
これが全てではないが。
洋服のためのリビングではない。
これでは家族(ご自身も)がくつろぐどころか
落ち着かない空間になることは、筆舌に尽くしがたい。
そもそも、
溢れ出ている洋服の数を絞るべく、イチから整理を始める事が重要。
これができていないと、然るべき場所に洋服は収まらない。
他人さまの家に上がると感じる、違和感。
仕事として片付けに伺っている金内だけではなく、
きっとあなたにもご経験はあるはず。
「何でこんな所にこんな物が?」
話してみると理由がわかる。
「ああ、これ洗濯物を取り込んでソファーの上に一旦置くんです。ソファーには登らない飼い犬が荒らさない様に」
とか。てへへと照れながら笑う。
言われた方だって“片付いていない”事くらいわかっている。
それはそれで良い。
もし片付いた部屋、にしたいのであれば。
俯瞰した目で自分の部屋を見てみる事をお勧めする。
ビフォーアフターの写真。
来客目線とでも言おうか。
リビング、ダイニング、片付けたい部屋の写真を撮る。
“寄り”ではなく“引き”。
全体像を。

そして、片付ける。
ポイントは、
・テーブル
・床
・棚の上、ソファー、カウンター上など平面
ここを片付けて再度、
アフターの写真を撮る。
こうする事で
おそらく片付いた状態には近づける。
え?
収納の中がいっぱいで外に出ている物が
収まりきらない?
定位置がキャパオーバーになっている可能性が高い。
定位置も見直しが必要、なのだ。
是非お試しを。