人と比べて落ち込んでいるヒマはない。
落ち込まず、落とし込む。
ない物ねだりから始まる、自信の付け方。
どうも、私はカッコいい女に憧れが強い、らしい。
先日、自身の健康診断があり、
病院の待合室で順番を待っていた。
朝一番の予約だった。
ぼーっと待合室のソファに腰をかけていたら、
病院の出入り口から、颯爽と早足で歩いて来る一人の女性がいた。
歳は40代くらい。
その場にいた看護師たちに歩きながら挨拶をしている。
一瞬で医師だ、と感じた。
顔つきがキリッとしており
目力の強さに引き込まれた。
他の人とは明らかに違う。
なんかカッコいい・・!
彼女を目で追った。
着ているものは、どこにでもあるような
パーカーにデニムのような至ってカジュアルな出立ちだった。
想像が当たった。
婦人科の診察室に呼ばれ、
あのカッコいい女性がPCデスクに白衣姿で座っていた。
驚いたのはその後だ。
その女性医師は
患者の私に始終笑顔で対応した。
マスク姿でもわかる、満面の笑み。
話し方もソフトで安心感がある。
婦人科は他の科とは違って、若干の緊張感がある。
プロ意識が高すぎる。
先程のキリッとした表情と、診察室でのソフトな笑顔。
もう、このギャップたら。
クラクラ〜となった。
以前、仕事関係で知り合った、
私より15歳ほど若い、モデルの女性。
小さい子のママでもあるが出産したとは思えないほどのスタイル。容姿端麗。
全て手に入れている。ように見える。
ずるい。と嫉妬してしまうほど。
彼女がパーティに行くという時に、たまたま出会った。
背中が開いた可憐なドレスを着ていて、
伸びた首筋、身体に添った無駄のないデザインは
スタイルがいい彼女を最大限に活かしていた。
あまりの美しさに
「美しい」と心から彼女に称賛した。
もはや、同じ人間とは思えない。
間近で初めて見る、とてつもなく美しい人に
女の私がポーっとなった。
そんな彼女にも、皆と同じように育児の悩みがあった。
子育ての悩みを、年上の私に吐露した時、
ああ、やっぱり人間なのだ。と思ったのと同時に
なんだか親近感が湧いた。
最後に、私が子育てをして一番影響を受けた人たちがいる。
地域の保健師の女性たちだ。
一人だけではない。
子育てで悩んだ時に相談に乗ってくれた。
育児のノウハウを余す事なく教えてくれた。
落ち込んだ私に何度も励ましてくれた。
保健所、子育てサークル、マタニティスイミング、
子供の予防接種、など。行くところ行くところ。
4人の子育てで、どれだけお世話になったか。
育児をしているとぶつかる壁。
育児書を読んでも上手くいかないギャップに落ち込んだ。
保健師の方の前で、泣いた事もある。
経験や知識と技術のサポートで
子どもだけでなく私も救われた。
一番すごいと感じたのは、どの方も
こちらを絶対に否定しなかった、ことだ。
夫にも話せなかった事まで、何でも話せた。
こと育児は
子供への不安は、親の不安を取り除くところから
始まるのではないか。
そんな事まで教わった。
先方は仕事、とは言え
私の育児の悩みが取れたのは、この方々のおかげと言ってもいい。
50歳を過ぎ、この歳になって、
何か自分も世の中に返したい、と強く思う。
こんな自分に何ができるだろうか。
高いスペックも知識も美貌も持ち合わせていない。
けれども、と思う。
何もないからこそ、
もしかしたら
何にでもなれる、のかも知れない。