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2025.08.22どうしても手に入れたい【所有欲】の正体

 

 

先月、

社会人一年目の、離れて暮らす長男(22)から

突然LINEがあった。

 

 

「印鑑証明って、どうやって取れば良い?」

 

 

いつも会話が単刀直入だ。

 

印鑑は実家を出る時に本人に渡したが、

印鑑証明になるような、立派な印鑑ではない。

 

そんな事を伝えながら、手続きの方法を確認し

本人は時間を作って役所に出向き、

印鑑証明書を手に入れた。

 

なぜ印鑑証明書が必要だったか。

一番の、核心部分は話さなかった。

 

 

「家か車とか大きな買い物の時に印鑑証明って必要だから

車でも買ったんじゃないか?」

夫が独り言のように私に言った。

 

 

 

 

1   どうしても手に入れたい

 

案の定、長男は車を買っていた

 

8月上旬に長男に会いに行った時に、やっと

「車を買った」本人の口から話を聞いた。

 

中古で国産のスポーツタイプの車だ。

ローンを組んだ。とも。

全て事後報告だった。

 

 

思い返せば

実家を出る前から「車が欲しい」と何度か言っていた。

 

しかし、そんな長男の熱い想いとは裏腹に

家族の反応は冷ややかだった。

 

何年か前から、自宅ではカーシェア/レンタカーを週に一回借りて乗っている。

以前は車を所持していたが、暮らし方や家計を見直し

駐車場代、車検代、保険料、など諸々の出費を抑える事ができ、

今では満足している。

 

レンタルで十分。これが私たち夫婦の結論だが、

長男は違った。

 

長男の免許取得時にはすでに、自宅に車が無かった。

最初は親の手解きを受け、

その後何度か友人たちとレンタカーを借りてドライブしていたようだ。

運転経験は、さほどではないはず。

 

今回、長男の住んでいる土地を訪れたが

電車もバスもあり車が無いと不便な場所、でも無さそう。

 

それでも

誰に何と言われようが、欲しかった。のだ。

 

 

 

 

2   こんな子に誰がした⁈

 

思えば、幼稚園に入る前あたりから

既に車好き。

他にも電車や乗り物好き。な子だった。

 

 

 

トミカ博、プラレール博、鉄道博物館、地下鉄博物館、大井川鉄道だって、乗った。

家には何でもごされな種類の「のりもの」たちが

子供部屋、リビングの中心にあった。

 

小学生になってから、

ポケモンやベイブレード、ゲームにもハマり

少し離れたように感じたが、そんな事は無かったのかも。

 

 

おもちゃを買い与えて、その気にさせたのも、親だ。

ミニカーを前に子どもの嬉しい顔を見たら

そりゃホイホイ買いたくなる。

 

子供達が成長したタイミングで

大量のトミカやプラレールやNゲージは

リサイクルショップに全て買取してもらった。

これで乗り物のおもちゃ時代は終わった。と。

 

 

今更気がついたが、

一番所有欲が強いのは

 

長男ではなく、

散々おもちゃを買いまくってきた、親、だったのかも知れない

 

 

 

 

3   稼いだ金で買うのだ

 

とは言え、入社3ヶ月(現在は4ヶ月目)にして車を買うとは。

 

いくら合理的に考えても、伝えても

理屈じゃない、計算でもない、本能のようなものか。

 

人には

どうしても「手に入れたい」欲求があるのだと

改めて感心した。

 

 

時代は令和で、彼はもう社会人で、

もう、子どもではない。

 

自分で稼いで、買ったものは支払って、暮らしている。

 

遠く離れた場所から、

小言よりもエールを贈ってやろうじゃないか。

 

 

自家用車にパンパンに荷物を積んで

家族6人でキャンプに行っていたのも今や昔。

 

 

懐かしさと、ともに

 

一度長男の運転する、お気に入りの車に

いつか、夫と一緒に乗せてもらえるか。

 

その日を楽しみにしている。