いつも思う。
「食品のように賞味期限、消費期限がわかれば
悩まなくて良いのに」と。
片付けの現場では
古くなり使いにくくなった物を手放す前に
劣化のサインを見つけ、クライアントにお伝えする。
これを意識すれば
捨て時が分かり、
片付けが進みやすくなるだろう。
今回は劣化のサインで気をつけるポイントをお伝えする。
香水などによく見られる。
色が褪せてしまった状態。
経年劣化で色が変わってしまう。
捨て方は、ビニールに入れた古タオルに中身を出して
中身を空にする。
容器はビンカンなら不燃ごみorリサイクルごみ
中身の古タオルは可燃ごみ。
衣類などによく見られる。
見た目はあまり分かりにくいが、
鼻を近づけると臭いがする。
特に古い状態の衣類。
体臭や皮脂が洗濯をしていても衣類に残ってしまう。
捨て方は各自治体に従って、だが
多くは「衣類ごみ(リサイクル)」として出せる。
棚板などに見られる。
本の重さで棚板が支えきれず、板が緩いカーブを描く。
棚板だとホームセンターで同じサイズの板をカットできる。
ゴミとして出すには大きく二通りの方法がある。
一つは自治体に連絡して粗大ゴミにだすか
もう一つは可燃ごみ袋に入ればそのまま入れる。
もしサイズが大きいようだったら、ミニノコギリなどでカットしてコンパクトにしてだす。
ビニール袋を取り出す、持ち上げる際に
バラバラとビニール袋が破け散るご経験はないだろうか。
経年劣化でビニールが乾燥してバラバラになる。
特に乾燥している季節はバラバラになったビニールをあつめるのも、静電気で手についたりして一苦労。
可燃ごみ。として処分。
液体系調味料などによく見られる。
上澄みと下に沈澱した固まったもの。
瓶詰めの物は外から一発でわかる。
さらに
消費・賞味期限が記載されているので納得する。
捨て方は、中身を出して
ビンなどの容器を洗い、できるものはリサイクルごみとして出す。
予防と対策
経年劣化で物が良い状態で無くなるのは
ある程度仕方のない事。
けれど、少しでも劣化のスピードを遅らせることや
予防できる事や他の道はいくつかある。
①他の使い道を見つける
例えば1で伝えた香水。
体につけるのではなく、トイレ用スプレーとして使うなど。他の用途で使う。
②少ない量で管理する
例えば3で伝えた棚板。
本の容量が多いからたわむ。棚板に置く本の容量を例として30%減らす。
板の負担だけでなく、棚にゆとりも出来スッと取り出しやすくもなるはず。
③サイクルを決める
例えば5で伝えた調味料。
古い調味料から使い切るサイクルを。
新しい調味料につい手が伸びがちだが
古い物を使い切ってから新しい物を使う。
もしくは、古い調味料を手前、新しい調味料を奥に配置して
古い調味料を忘れないように、コンビニやスーパーなどの陳列棚のように「手前どり」する事を意識する。
などなど。
暮らしの中でのちょっとした行動を変えるだけで
失敗やイライラはある程度防げる。
五感を使って、
是非お試しいただきたい。