heya-koto

BLOG

2025.05.05中年の里帰り【家族の原点】に戻る

 

家族の原点に帰る。

 

5/4から私の実家に帰省している。

帰る、と言っても私1人で帰った。

夫も子どもたちも連れて行かないで。

 

 

 

1   原点に帰る

 

私には、2人の弟(49歳・42歳)がいる。

それぞれ家庭を持ち、離れた場所で暮らしている。

 

そして今回帰省した

実家には父、母が2人で暮らしている。

 

両親とも年老いて

父の身体は思うように動かない。

母は物忘れも最近多い。

看護師、ヘルパーに定期的に訪問してもらい

日常生活を助けてもらっている。

 

私たちができる事といえば

夫と私が月に一回、車で実家に帰る。

2.3時間程度の滞在で

買い物や家のメンテナンス、片付け

一緒に食事やおしゃべりがせいぜい。

 

ある時夫が何気なく話した。

「家族全員で会ったら?」

 

 

 

2   ほんとうの家族水入らず

 

そのためには

孫たち、妻や夫、は連れて行かない。

 

父、母、弟2人、私の5人家族だった頃に戻って。

 

ほんとうの

家族水入らず、で会ったらいい。

 

我が夫ながら、粋な計らいだと感心した。

 

これまで水入らずで会う事は考えもしなかった。

 

孫を連れて行く事が『親孝行』だと信じて疑わなかったからだ。

それもそうかも知れない。

 

けれど

実家の家族だけで過ごしたのはいつ以来?

きっと私が中学か高校生くらい以来、約30年以上はあるはずだ。

 

親になってみてわかる。

特に子どもが成長して

今や家族皆が集まって、食事する事が少なくなって来た。

団欒なんて子どもたちが小さい頃しかなかった。

 

まだ子育て真っ最中の42歳の弟は

この会に参加する事も

いまいちピンと来ていないようだった。

それもそうだろう。

まだバタバタでも団欒が日常、なのだから。

 

 

 

3   作らないと会えない機会

 

月に一回実家に帰る、

私たちのルーティンがあったからこそ

夫のこんな提案は無かっただろう。

 

年老いた両親。

子育てがひと段落した私たち夫婦。

帰省スケジュールが合わない弟たちと私。

 

残された時間はそうそうない。

チャンスは今しかない。

少し無理にでも会った方がいい。

 

3月、実家から自宅帰る車の中で

弟たちにLINEで「実家に集合」する提案をした。

すぐにOKをもらい日程を決めた。

それぞれ個々に繋がっていたが、グループを作ったのは

今回が初めてだ。

(ちなみに自分の家族でも子どもとは個々には繋がっているが、家族グループと言うのはない)

 

何とか5/4に皆で会う事ができた。

 

親不孝かも知れないが

これまでお祝い事など何もしなかった。

 

だからこそ、今回は、力まずに

お惣菜や飲み物を買って『普段どおり』に

ざっくばらんと家族で話したかった。

 

特に2つ下の関西在住の弟には

かれこれ10年以上ぶりに会った。

 

白髪が増えお腹は出ていたが

お互いさまだ。

 

それでも

何も変わらない。

あの時と同じ日常に帰る事ができた。

 

 

実家の布団の中でこのブログを書いている。

留守番している家族には感謝だ。