家族の原点に帰る。
5/4から私の実家に帰省している。
帰る、と言っても私1人で帰った。
夫も子どもたちも連れて行かないで。
私には、2人の弟(49歳・42歳)がいる。
それぞれ家庭を持ち、離れた場所で暮らしている。
そして今回帰省した
実家には父、母が2人で暮らしている。
両親とも年老いて
父の身体は思うように動かない。
母は物忘れも最近多い。
看護師、ヘルパーに定期的に訪問してもらい
日常生活を助けてもらっている。
私たちができる事といえば
夫と私が月に一回、車で実家に帰る。
2.3時間程度の滞在で
買い物や家のメンテナンス、片付け
一緒に食事やおしゃべりがせいぜい。
ある時夫が何気なく話した。
「家族全員で会ったら?」
そのためには
孫たち、妻や夫、は連れて行かない。
父、母、弟2人、私の5人家族だった頃に戻って。
ほんとうの
家族水入らず、で会ったらいい。
我が夫ながら、粋な計らいだと感心した。
これまで水入らずで会う事は考えもしなかった。
孫を連れて行く事が『親孝行』だと信じて疑わなかったからだ。
それもそうかも知れない。
けれど
実家の家族だけで過ごしたのはいつ以来?
きっと私が中学か高校生くらい以来、約30年以上はあるはずだ。
親になってみてわかる。
特に子どもが成長して
今や家族皆が集まって、食事する事が少なくなって来た。
団欒なんて子どもたちが小さい頃しかなかった。
まだ子育て真っ最中の42歳の弟は
この会に参加する事も
いまいちピンと来ていないようだった。
それもそうだろう。
まだバタバタでも団欒が日常、なのだから。
月に一回実家に帰る、
私たちのルーティンがあったからこそ
夫のこんな提案は無かっただろう。
年老いた両親。
子育てがひと段落した私たち夫婦。
帰省スケジュールが合わない弟たちと私。
残された時間はそうそうない。
チャンスは今しかない。
少し無理にでも会った方がいい。
3月、実家から自宅帰る車の中で
弟たちにLINEで「実家に集合」する提案をした。
すぐにOKをもらい日程を決めた。
それぞれ個々に繋がっていたが、グループを作ったのは
今回が初めてだ。
(ちなみに自分の家族でも子どもとは個々には繋がっているが、家族グループと言うのはない)
何とか5/4に皆で会う事ができた。
親不孝かも知れないが
これまでお祝い事など何もしなかった。
だからこそ、今回は、力まずに
お惣菜や飲み物を買って『普段どおり』に
ざっくばらんと家族で話したかった。
特に2つ下の関西在住の弟には
かれこれ10年以上ぶりに会った。
白髪が増えお腹は出ていたが
お互いさまだ。
それでも
何も変わらない。
あの時と同じ日常に帰る事ができた。
実家の布団の中でこのブログを書いている。
留守番している家族には感謝だ。