あなたの家には【オレ様部屋】があるだろうか?
『オレ様部屋』
私が勝手に名付けたものだが、
主に家族の父親が、家の中の一部屋を独占して
いつの間にか、家族から孤立してしまう。
そんな部屋をいくつか見てきた。
いいとか、悪いとか、そんなことをいっているのはない。
ましてや、よそのお宅のことをとやかく言うつもりは、ない。
けれども、当事者の方と片付けを通して、また見聞きをしている中で、
何か自分の中で引っ掛かる部分があったのを感じたのでここに語ろうと思う。
リモートワークで。仕事で自室を使う。もともと書斎がある。
こう言ったケースもあることは重々承知の上。
それとは別に
例えば仕事から帰宅して、リビングにいる時間よりも
オレ様部屋にこもっている時間の方が多かったりするのがこのタイプ。
隣は何をする人ぞ。
ゲーム?そのまま寝落ち?もしや自室で食事??
自室や書斎があることで、
自分の「時間」や「空間」や「取り戻す」ことができるのはいいことだとは思う。
ただ、家族はどう思っているのか?考えたことはあるだろうか?
今時は珍しくもなったが親と同居、と言う場合の男性の話だ。
元々子供の頃から住んでいる一軒家に、
結婚してそのまま妻を迎え入れ、その後子供が産まれ、
舅姑と二世帯で住んでいる。
一階には親、二階には男性家族。
二階には男性が暮らしていた子供部屋がそのままあり、
結婚後引き続き「子供部屋」を男性が使うことになった。
広く部屋数があれば問題はなさそうだが、
子供部屋以外の二階の部屋は他に一部屋しかなく、
その一部屋では、小学生二人と妻の3人で部屋を使っているとのこと。
せめて、小学生の子供に部屋を譲らないのか?
大人は我慢するもの?だとも思わないが
あまりに「オレ様」すぎるだろう。
お前は子どもか?!と突っ込みたくなる。
我が家には子どもが4人いる。
大学4年、大学2年、高校1年、小学6年。
上が男3人、一番下が女、だ。
来春には長男が就職のため寮生活になり、実家を出る。
子育て期間21年ほど。
その間子供部屋を作り、家を出るまでたったの、約10年ちょい。
その間、学校に行っていたり、友達と遊んで外出したり、部活で遅くに帰宅したり、
後半の5年ほどは、ほぼ家にいない時間も多くある。
当然、子どもは子どもの人生がある。
それとは別に、親は子の環境をある程度整える、関わりを持つことも
一つの役目だと思う。
子どもの部屋・スペースを作って、『居場所』を作ることが
親にできる「あり方」ではないだろうか?
またそれぞれ自分の居場所があればいい。
あなたが出来うる限りでいい。
そうは言っても
「自室」「自分のスペース」が物理的に難しい場合
片付けでスペースを作るもよし。
近所のカフェを第二の「居場所」にしてもよし。
推しのコンサートを「心の拠り所」としてみてもいい。
家の中だけ、目に見えるだけ、形だけ、が居場所やスペースではない。