先日、小5の末っ子娘の小学校ボランティアに行って参りました。
家庭科ミシンの授業で、お手伝いできる保護者を募集しており、
娘からもOK、私自身も行きたい気持ちがあったので参加しました。
これまで3人の兄たちの同様の家庭科ミシンの授業のボランティアは(同じ小学校なので)ありましたが、
当時の私は「自分なんてできるわけがない・・」と自己肯定感、低い低い。
さすがにもう今年で50歳。小学校にも10年以上(子供よりも)保護者としてですが、通っています笑。
学校への恩返しの気持ち、歳をとり貢献欲がむくむく湧いて(お節介ババアになったってこと)。単純な興味本位。
そんな気持ちの変化が後押しして。仕事もセーブして、少しだけワクワクして。
いざ、小学校へ。
2時間という長いようであっという間の時間でした。
エプロンを作るためにミシン、アイロンがそれぞれ4台ほど。
各自エプロンの材料、思い思いの選んだ生地と紐や裁縫道具など。
【1 他の子を見ると視野が広がる】
30名ほどの児童たちと接して、当たり前ですが、
本当にいろんな子がいる。ってこと。
エプロン生地を忘れた子に「何やってんだよ〜〜」と冗談混じりに言ってみたり。
(知っている子だから言えた)その後のフォローは入れたけれど。
1人で一生懸命頑張っている子、声をかけられたくない雰囲気だけど、気になる事があったので少し声をかけて手伝ったり。
ふざけながらアイロンをかけている男子には注意しながら、一緒にアイロンをかけるのを付き合って。
自分の子なんてそっちのけ。
それどころじゃ、ない。
とにかく、こちらから接し、子どもたちを褒めまくる。
「うまい」「ていねい」「そうそう、その調子」「(一緒に)頑張ろう」「だいじょうぶ、それでいい」
なんでもいいから褒めるポイントを、何としてでも見つけて褒める。
「家庭科って楽しいよ」伝えたい下心、その一心。だけ。
【2 他のお母さんから言われた「我が子は言うことを聞かない」】
お手伝いに来ていたお母さんは私以外に2人。
そのうちの1人のお母さんが「息子の作業を手伝ってくださりありがとうございます」と私に言ってきました。
どうやら私は、そのお子さんと接していて長く手伝っていたようです。
「いつも私の言うことは聞かないのに、接してくれて助かりました」とも。
今だからわかる。
他人だからできるし、知らないおばさんだから、でしょう。
私もよその子だから心を無にして、できる。
自分の子だったら「ああでもない」「こうでもない」と、速攻で喧嘩になるでしょう。
【3 こんなに満たされた気持ちは初めてかもしれない】
仕事で人から感謝をされると、
天にも昇るような気持ちで満たされます。
報酬も、もちろん嬉しいのですが、それよりも
目の前の人が幸せになること。
自分もそれを見て幸せになる。
幸せのループです。
今回、子供たちからの感謝の言葉もそれに値しました。
ミシンのお手伝いだったのですが
実は、並縫いが危うい子が散見されました。
仕付け糸を、ぶす、ぶす、と針を表裏に一回ずつ通すではありませんか。
思いあまって「こうやるんだよ」「見てて」
こちらで、一枚の布を表面だけで縫い、手本を見せ
「こうすると早く終わるし、安全、怖くないでしょう」
子供たちはじっと私の手元を見て「わかった」と、素直に聞いてくれます。
ミシンよりも手縫いを、、!!! と内心、思いましたが
家庭で教えてこなかった、こちらの責任も感じましたし
学校だけの教育ではないと強く感じました。
特に家庭科は。他の子だけでなく、娘も同様です。
そのあと、ある男子が娘に
「金内のお母さんが教えてくれた縫い方、やってみたらとてもやりやすかった。ありがとう」と話してくれたことを
帰宅した私に伝えてくれました。
嬉しかったですね〜〜
人から感謝されるなんて、それもよその子供から。
こんなに満たされた経験は仕事以外で、多分、ない。
知らない他人だからこそ、できることってある。
もし目の前の問題を解決したいなら、
はじめの一歩。
思い切って外に出て、全く知らないものに触れ合ったほうがいい。
目の前の悩みなんて、ちっぽけだと感じるかもしれない。