
今週日曜に私の実家に帰省した。
いつもは月一で、夫と二人で帰るのだが、
夏休みで家でゴロゴロしている中2娘に、ダメ元で声をかけた。
「爺ちゃん婆ちゃん家に行かない?」
娘の顔を見るも少し悩んでいるよう。
もうひと押し。
「ほら、お小遣い稼ぎ、ってことで。どう?」
私の両親のことだから下世話なことを言っても許される。
娘の顔が少し明るくなった。
「うん、行こうかな」
中間テストがあと2週間後にあるけど気分転換になるね。
退屈だろうから向こうで勉強しても良いしね。など。乗せて連れて行くことにした。
お小遣いを稼ぐ。
月3千円の小遣いでは、欲しい漫画も推しグッズも思うように買えない。
そんな中2の娘は、いつしか
ちゃっかりとジジババと仲良くなってお小遣いを稼ぐことを覚えた。
これも一つの処世術だろう。
孫の顔を見れば“自動的”にお小遣いをくれるジジババだけれども。
ちゃんと「稼ぐ」。働くのだ。
そのために何をしたらいいのか?
ジジババとおしゃべりしたり、食事の準備を手伝ったり、
ベランダ菜園の支柱を外してまとめたり。とジジババができなかった用事も済ませる。
実家に帰ることは私(や夫)にとっても「仕事」でもある。
昨日も話した通り、冷蔵庫を期限切れをチェックして、買った食材で作り置きを調理したり。
他には掃除機掛け、トイレや洗面所の水まわりの黒ずみを落としたり、
電球を変え、古くなった建具を直したり、とできることはやる。
その方が親に憎まれ口を叩かないで済む。
親が年老いてもなお、顔を見たら甘えが出てしまう。
父と口喧嘩したのはつい先日のこと。
だから実家に帰っても、黙々と動いている時間のほうが長い。
セカセカと動き回っている横で、
娘と母(娘にとって祖母)がおしゃべりをしている。
母は認知症で同じ言葉を繰り返す。
それでも娘は根気強く笑顔で対応している。
「で、将来何になりたいの?」
婆ちゃんが娘に聞く。何度も聞いたかもしれない。
娘はある職業について言及していた。
あれ?これ、聞いたことないぞ。
いままで違う職業に就きたいことは知っていた。てっきりこれを目標としているものと思っていた。
変わったのか?
さらに娘は
「この(やりたい)職業は年収が低いんだよね。副業とかも考えたけれど。どうしようかと思って」
婆ちゃんに“ガチ”相談している。
婆ちゃんに本音を話した娘。
年収か。
「稼げる大人になりなさい」私が普段娘に伝えていることだ。
どんな職種・職業であっても自立すること。メシに困らないこと。これが目標。
それにしても、娘がここまで考えているとは少々驚いた。
夫に相談する。
これまで
一年後の高校受験ものんびり構えていたけれど、
これは戦略を立てて一般でなく推薦を狙うか。
受験予備校にも通うか。家の近くでは。。
受験マニアの夫が仕事もそこそこに、受験データを土産に鼻息荒く持って帰って来た。
娘にも伝え、その道に進むことを決断、というよりも
親が理解したことにホッとした様子だった。
家族が本気になった。
これまでの進路を刷新することになった。
子供の大学卒業後の就職まで私たち(夫)はサポートする。
親の役目だ。
それにしても、婆ちゃんナイス。
「将来何になりたい?」
この会話がなければ、私たちは娘の進路をある意味放っておいていたところだ。
同じ景色、同じ顔ぶれ、同じ言葉、もいいが
鶴の一声ならぬ、婆ちゃんの一声。
娘よ、
たまには、ばあちゃん孝行も良いものだろう。