日曜日は
片付けの手を休めて
今回、第19話。
男ってやつは、、の回。
スナック『駒草』のホステス・こごみ(児島美ゆき)に入れ込む五郎。
親友・中畑が駒草に出入りしモテたいがために、五郎の悲しい事実を自分のことのように嘘をついていたことが判明し、二人の関係がギクシャクする。
前の妻令子との離婚が成立してからというもの、心の弱さから駒草に足が向く五郎。
同時進行で純はUFOを目撃したことや
凉子先生が蛍を連れ出して夜遅くなってしまったことを、
純は草太の取材に訪れた新聞社に
五郎に口止めされていたにもかかわらず漏らしてしまう。次第に落ち込む。
二人の「男」たちの苦難。
大人と子供のそれぞれの悩みが、うまく合わさって交差した回だった。
五郎とこごみがスナック『駒草』カウンターで二人で飲んでいるシーン。
令子から郵送で送られた胸ポケットにあった離婚届をこごみに見せ、傷心した五郎。
・・・・・
〜店内には中島みゆきのBGMが流れる〜
こごみ「さびしいね」
五郎 「そうだな」「さびしいな、やっぱり」(タバコを吸う)
こごみ「どこで知り合ったの?」
五郎 「東京で俺が勤めてたガソリンスタンドの、すぐその隣が美容室でさ。。
へんな、変なこと聞くけど、あんた初めて東京出てきた時、スパゲ、ティ、バジリコなんて、どんなもんか知ってた?」
こごみ「スパゲティバジリコ?」(五郎「ああ」)
「どうかな」「知ってたかな」「知らなかったんじゃないかな」
五郎 「俺、そんなもの聞いたこともなかったんで」
こごみ「スパゲティバジリコがどうしたの?」
五郎 「作ってくれた」
こごみ「彼女のウチで?」
五郎 「アパートで」
こごみ「美味しかった?」
五郎 「美味しいっていうより、感動しちゃってさ。スパゲッティ、バジリコなんて、、もう、その名前に感動した」
・・・・・・
嘘をついてまでもモテようとする、中畑のしたたかさに対し、
五郎はあくまで不器用でストレートだ。
こごみのアパートに行った時も、
五郎がやっと言葉を探して、読んでいる本というのが「じゃりン子チエ」なのだ。
それを聞いたこごみは心が動き、咄嗟に五郎を押し倒す、のだが。
誤解を恐れずに言ってしまうと
こごみの気持ちが、51歳・この年になって、ようやくわかる。
不器用で無骨で、そして助けたくなる。
可愛げ、という、
五郎には、あまりにも似つかわしくない
かけ離れたギャップに『萌え』たのだろう。
自分がどれだけ苦労しているか「可哀想な話」なんて、同情どころか引くし、
自分がどれだけできるか「武勇伝」なんて、去勢を張っているだけで、最もかっこ悪い。
最後は裸一貫?人間勝負、ってところじゃないだろうか。
蛍は鼻がいい。
こっそり麓郷の五郎の家を訪れた、母・令子の“気配”をいち早く察知した。
令子が帰ったあと
片付けた部屋、畳んだ衣類、令子が顔を埋めたパジャマ。
全て蛍が気がついた。
母と出かけたラベンダー畑の夜、蛍が枕を濡らしながらラベンダーを抱えて寝ていたシーンは胸がキューーん、と苦しくなる。
最後のシーン
こごみのアパートから、朝帰りをした五郎に
寝ずに待っていた蛍(と雪子)に思いがけず出迎えられ
申し訳なさそうな五郎に抱き抱えられるも、蛍は急に表情を変える。
「父さん、ラベンダーの匂いがする」
女の勘、恐ろしや。
このドラマは一見、男たちの話のように思えるが
本当は
女の『母性』が土台で成り立っているんじゃないだろうか。