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2025.04.27ドラマ【北の国から】第2話レビュー/環境に翻弄される?

 

 

日曜日は片付けの手を休めて、

ドラマ『北の国から』を。

 

 

さて、先週日曜からはじまり、今週は第2話。

 

レビューをするにあたり、2回視聴している。

週初めに一回と週末に一回。

週初めに、引っかかったところを1週間考える。

ずーっと頭の中『北の国』一色だ。

自分の言葉で、咀嚼し、ブレずに伝えたいからだ。

 

 

第2話の北の国からは

蛍が純が、、くう〜〜。。胸が苦しくなる回だ。

 

 

 

 

1 名シーン「やはり東京が合っていると思われ」

 

東京にどうしても帰りたい、純は自分たちを捨てた母に手紙を書く。

書いた手紙を妹の蛍に1人で街まで出すように行かせる。

道中、手紙を川に落としてしまい、探しているうちに蛍が迷子に。

 

暗くなっても帰ってこない。

蛍以外には帰りたいことを純は秘密にしている。

周りの大人たちが捜索するもなかなか見つからない。

 

中畑木材工業で待つ、純と父・五郎。

五郎にポツリポツリと言葉を選びながら秘密を話す純。

 

 

・・・・・・

 

「父さん

蛍を滝に行かせたのは 僕なので

僕が母さんに手紙を書いて

どうしても東京に帰りたいからって

その手紙を蛍に出してこいって言ったんで

 

責任は僕に全部あるので

 

だけど、だけど

僕の体質には北海道は合わないと思われ

やはり東京が合っていると思われ」

 

・・・・・・

 

五郎にポンと優しく頭を叩かれ、ポロッと涙が出てくる純。

 

 

 

 

2 東京への憧憬と嫌悪

 

第2話でのキーパーソンが、

五郎の義理の妹・雪子(竹下景子)の存在だ。

 

五郎たちに会うため、東京から北海道まで単身で突然訪れる。

独身の雪子だが、一時期一緒に住んでいた純と蛍が心配だったのだ。

 

都会の洗練された雰囲気をまとう雪子に

五郎のいとこの草太やその恋人のつららはじめ

富良野の人間は、皆、雪子を目にする事で

東京への憧憬に似た感覚で“浮かれる”。

 

対し、東京を嫌う人間もいる。

小学校教師の凉子(原田美枝子)だ。

五郎が転校の手続きに来た際、

凉子は難色を示す。

東京から来た(教育熱心な親に育てられた)子たちはこの地には合わないと。

 

一旦は五郎に転入を断ろうとするが、

五郎が東京で経験した

子供たちへの都会の教育方針に疑問と反発がある事を告げると

凉子の気持ちが変わりはじめる。

 

五郎もまた、東京(特に都会の教育方針)への嫌悪があったのだ。

 

 

 

 

3    環境は変えられないのか?

 

第2話最初のシーンでは、

純と蛍が家造りのため、大きな石を運ぶ場面がある。

まるで童話『青い鳥』のよう。

 

東京に住んでいた頃とは大違いの

子供たちが立派な「労働力」に。

 

健気な蛍は父の言いつけを守り、いつも前向きだ。

対し純は父に心の中で反発をしてばかり。

 

これが五郎の「教育」を自ら体現している。

 

子供にはわかるまい。

それどころか子供たちは

一刻も早く東京に帰り母に会いたいのだ。

 

五郎もまた、そんな子供たちの心の内を想像して

悩んでいるはずだ。

何が子供達にとっていいことなのか?

 

 

子育てに正解などない。

けれど親もまた悩みながら手探りなのだ。

後になって親の気持ちがわかることも自身の経験としてある。

 

 

大人の都合で北海道富良野に住む事になった親子3人。

環境の変化に翻弄されつつも、光は見えるのか。

 

 

子どもの環境を作り変えられるのは大人、なのだ

 

 

果たして私は子どもに

「教育する環境」を与え、体現しているだろうか。