日曜日は片付けの手を休めて、
ドラマ『北の国から』を。
さて、先週日曜からはじまり、今週は第2話。
レビューをするにあたり、2回視聴している。
週初めに一回と週末に一回。
週初めに、引っかかったところを1週間考える。
ずーっと頭の中『北の国』一色だ。
自分の言葉で、咀嚼し、ブレずに伝えたいからだ。
第2話の北の国からは
蛍が純が、、くう〜〜。。胸が苦しくなる回だ。
東京にどうしても帰りたい、純は自分たちを捨てた母に手紙を書く。
書いた手紙を妹の蛍に1人で街まで出すように行かせる。
道中、手紙を川に落としてしまい、探しているうちに蛍が迷子に。
暗くなっても帰ってこない。
蛍以外には帰りたいことを純は秘密にしている。
周りの大人たちが捜索するもなかなか見つからない。
中畑木材工業で待つ、純と父・五郎。
五郎にポツリポツリと言葉を選びながら秘密を話す純。
・・・・・・
「父さん
蛍を滝に行かせたのは 僕なので
僕が母さんに手紙を書いて
どうしても東京に帰りたいからって
その手紙を蛍に出してこいって言ったんで
責任は僕に全部あるので
だけど、だけど
僕の体質には北海道は合わないと思われ
やはり東京が合っていると思われ」
・・・・・・
五郎にポンと優しく頭を叩かれ、ポロッと涙が出てくる純。
第2話でのキーパーソンが、
五郎の義理の妹・雪子(竹下景子)の存在だ。
五郎たちに会うため、東京から北海道まで単身で突然訪れる。
独身の雪子だが、一時期一緒に住んでいた純と蛍が心配だったのだ。
都会の洗練された雰囲気をまとう雪子に
五郎のいとこの草太やその恋人のつららはじめ
富良野の人間は、皆、雪子を目にする事で
東京への憧憬に似た感覚で“浮かれる”。
対し、東京を嫌う人間もいる。
小学校教師の凉子(原田美枝子)だ。
五郎が転校の手続きに来た際、
凉子は難色を示す。
東京から来た(教育熱心な親に育てられた)子たちはこの地には合わないと。
一旦は五郎に転入を断ろうとするが、
五郎が東京で経験した
子供たちへの都会の教育方針に疑問と反発がある事を告げると
凉子の気持ちが変わりはじめる。
五郎もまた、東京(特に都会の教育方針)への嫌悪があったのだ。
第2話最初のシーンでは、
純と蛍が家造りのため、大きな石を運ぶ場面がある。
まるで童話『青い鳥』のよう。
東京に住んでいた頃とは大違いの
子供たちが立派な「労働力」に。
健気な蛍は父の言いつけを守り、いつも前向きだ。
対し純は父に心の中で反発をしてばかり。
これが五郎の「教育」を自ら体現している。
子供にはわかるまい。
それどころか子供たちは
一刻も早く東京に帰り母に会いたいのだ。
五郎もまた、そんな子供たちの心の内を想像して
悩んでいるはずだ。
何が子供達にとっていいことなのか?
子育てに正解などない。
けれど親もまた悩みながら手探りなのだ。
後になって親の気持ちがわかることも自身の経験としてある。
大人の都合で北海道富良野に住む事になった親子3人。
環境の変化に翻弄されつつも、光は見えるのか。
子どもの環境を作り変えられるのは大人、なのだ。
果たして私は子どもに
「教育する環境」を与え、体現しているだろうか。