片付けの現場では
クライアントから
「これ〇〇さんからもらった物だけれど捨てられないのよねー」
と悩みの声を聞く。
他人から貰った物が捨てられない、あるあるだ。
それで、捨てる?捨てられない?
捨てられない、全ての人に捧げる。
話を深掘りすると、大抵は
・何年も会っていない人
・手作りの作品(例:手芸のバッグ)などをくれた人
・実は縁を切りたいが、切れずにいる人
などが当てはまることが多い。
そう言った人は、
あなたの好きな人か?
好きだったらいい。
もし少しでも嫌いなら「捨ててしまって」いい。
そんな物が家にあるから、嫌いな人のことを「思い出して」しまうのだ。
一思いに捨てて(葬って)しまおう。
バチは当たらない。保証する。
嫌いかどうかはあなた次第だ。
相手がどう思っているか、とか、関係ない。
あなたが「どう思うか」だ。
私が嫌いな人の、基準としているのは
「あなたのことを大切にしない人」だ。
具体的には、
・自分のこと「しか」話さない人
・あなたのことを「搾取」する人
・「心の対等」にならない人(パワーバランスが崩れている)
・あなたを「コントロール」しようとする人
・目を「合わせようとしない」人
これらが嫌いな人だ。
こうやって書き出してみると、条件が多いかもしれない。
他にも思い出せば、山ほどあると思う。
自分に甘く、人に厳しく。か?それでもいい。
実際、こんなんだから
私には(見えるも見えないも)敵が、たくさんいる。
ものを捨てる前に考えて欲しい。
あなたにとってどんな人間だったか。
そしてそれに対し、自分はどう言う反応をしてきたか。
きっと
「もらう時」何も言えなかったのではないだろうか?
本当はいらないもの、なのに「いらない」って言えなかった。
相手に嫌われたく無くて「いい顔」をして取り繕っていた。
だろう。
実際私が経験したこと、今もこれからも経験することだろう。
いらないものを、やんわり断ることも多いのだが、相手が手強い場合がある。
人間関係を円滑にするために、いらないと瞬時にわかっていても
私は、笑顔で「もらう」。
または「もらえる分だけもらう」。
だが、ここで白状する。
帰宅してから「捨てる」ことも多い。
やれることはやった。
これが精一杯という、言い訳だ。
さらに
ものを譲った相手、だけでは無く
相手に気持ちを「言えなかった自分」も嫌いなのだ。
嫌いに「素直」になっていい。
無理して、自分のずるい部分や嫌いな相手を、好きになる必要などない。
こんなことを、何度も何度も繰り返す
これまでも、これからも。
最後に
嫌いな人から貰ったものを捨てる行為自体
家の中や心の中がスッキリするだけ、相手のことを思い出さずに済むだけで無く、
自分のことを「ダメなやつだな」と思いながら、
「これでいいのだ」と自分を許し、肯定する。
最後にはそんな自分を笑い飛ばす。
実際には、整理するおかげで
そういう人とは付き合わなくなる。
後ろ向きだったのが、次第に前を向くようになる。
そんな可能性を秘めている。