「悪い気を出して、良い気を呼び込む」
掃除をすると運(気)が良くなる。
と良く言われるが、
そもそも「良い気」「悪い気」って何だ?
ぼんやりと捉えていないだろうか?
AIの回答でも、玄関は出会いの運、トイレは仕事運、キッチンは家庭運。
風水学では、これらを掃除(片付けも、だろう)をすることで
運気が上がる、そうだ。
ふううん。
言わんとすることは何となくわかる。
玄関は家族以外の人の出入りがある。
トイレは、かの松下幸之助の言葉か?
キッチンは家族の食や健康を司る場所だもの。
信じる?疑う?
本当だろうか?と思う。
掃除は一つの場所だけで完結するものではないから。
玄関掃除だけしたって、リビングがゴミが溢れ不衛生だったら、、?
埃のつもった開かずの部屋だってあるだろう。
超がつくほどの現実主義の夫が、10年ほど前に占いに行った。
何となくスピリチュアルなイメージの占い、だが、
夫の見てもらった占い師は、統計学や確率に基づいた分析で占いをしたそうだ。
データ人間の夫はすっかり、これまでの占いのイメージが変わったそうだ。
占いや風水やスピリチュアルなものを否定しているわけではない。
統計があると数値がはっきりとわかり、急に信憑性を帯びる。
疑り深い、捻くれた私だが、
何を信じるかというと
自分の体験したもの、によって多くある。
掃除を続けていると、慣れた同じ動作をしながら他の場所に目がいく。
掃除機をかけながら壁の汚れに気がつく。
窓拭きをしながら庭の雑草の伸びに気がつく。
洗面ボウルを洗っているときに鏡の手垢に気がつく。
というふうに、動きと気づきは連動している。
気がつく、というのは
家の中だけにあらず。
見えない場所、いつもと違う状況に、些細なことに、気がつきやすくなる。
汚れを溜めると、
汚れが落としづらくなるだけでなく手間コスト時間がかかる。
より強く擦り、より長い時間かかり、より強い洗剤を手にいれる、のだ。
それなら、溜めないように気がついたときに「すぐやる」ことがいい。
コストも力も時間も少しでいい。
その代わり、こまめなチェックは必要になるが
それも慣れればどうってことない。
まめになったことで
人との約束を先延ばしにせず「すぐ日程を決めて会う」ようになった。
その後も忘れた頃に友人から連絡をもらったり、と付き合う人間関係も変わってきた。
これが私が一番言いたいことだ。
便器の中、排水溝の中、虫の死骸がある押し入れの中。
えいやっと、手袋をつけた手を伸ばして掃除する。
誰が好んでやりたいだろうか。
誰もやりたくない。
けれど、自分がやらなくて誰がやるのだ。
当然、家人にかわり、仕事でやることもあるからこそ
心を無にして掃除する。行動する。
むんずとティッシュに包んだ虫の死骸をゴミ袋に入れ、ホッとする。
だが、それだけではない。
自分が更新されるのがわかる。
汚いもの、見たくなかったもの、触りたくなかったものをクリアした自分がいる。
と同時に
「何だ、できるじゃないか」とガハハと笑いとばす。
嫌いな人、苦手意識があった人、これまで話しかけられなかった人に話しかけられるようになる。
自分の心の持ちよう、が明らかに変わる。
運が良くなったかどうかはわからない。
けれども、掃除や片付けによって
自分の生き方が
上向きに変わり続けている、ことだけは断言できる。