
先週末に甥の結婚式にて
披露宴で円卓を華やかに彩っていた、テーブルの上の装花。

私は感動した。
何に感動したか?というと
ホテル会場スタッフの手際の良さに、だ。
宴もたけなわ、な時間帯。
美味いコース料理に合うワインとビールが入り、少し酔いが回ったころ、
切り分けたウエディングケーキとデザートがコーヒーとともに運ばれてきた。

コーヒーをクイっと一口飲み、頭を冷やす。
披露宴が終わったら、実家でお世話になっているケアマネさんに電話することになっている。
急いでいるつもりはないが、酔っ払ってうっかり電話する約束を忘れそうな自分を疑っていた。
あたりを見まわし、腕時計にこっそりと目をやる。
17時には終わるだろう。そう予測して約束の時間に間に合うとわかってホッとする。
会場では、両親への手紙を新郎新婦が読み上げ、花束を渡す。ジーンとする。
これから訪れるであろう我が子の結婚式を想像してか、シンクロして親のように涙を流す。
新郎の父(義弟)が挨拶をして会場の扉が開き、退場した。
自分の結婚式の時もそうだったが、式が終わったと同時にすぐに片付けに入る。
会場に飾った幼少期のフォトフレームやウエルカムボードも撤収され、元通りになる。
当時、なんとなく寂しい気持ちになったものだ。
でもこれもしょうがない。いつか終わりは来るのだ。
今回も、おそらく手紙を読んでいる時、だったと思う。
皆が後方にいる新郎新婦に注目しているタイミングで
会場スタッフがテーブル上にある花瓶に手を伸ばす。
花瓶ごとバックヤードに持っていく様子で片付け始めた。
そうか、もう終わりだな。。

退場した新郎新婦とご両親。
感動的なラストシーンに余韻を残しながら、終わりを迎える。
夫と目で合図した後、席を立とうとする。
その時だった。
「よろしければお花をお持ちになりませんか?」
会場スタッフが装花だった花を、花束にしておずおずと手渡してくれた。
さっきまでテーブルの上に花瓶に入った花。
花束になって綺麗にラッピングされている。
これまで“こう言ったこと”に気がつきもしなかった。
確かそうだったと思うが、自分の時はどうだったかもはっきり記憶していない。
結婚式の花がプレゼントになるのは何度か経験しているはずだ。
これまで何を考え、何を感じていたのか、私は。
それにしてもこのスピード感。
そして、スタッフの手際の良さ。
この時間でどうやってラッピングしたのだ?!あまりにも早すぎる。
タイミングよく手渡されるこの花束を、サプライズとして嬉しく思った。
「わ!ありがとございます!!」
快く受け取った。

17時にはホテルを出て
花束の入った紙袋と荷物を夫に託し、携帯電話を取り出し、ケアマネさんに連絡した。
「これから施設を検討する両親のために一緒に見学に付き添ってくれないか?」という内容だった。
一気に現実に戻った。
日常は、バタバタだ。
けれども、
節目節目で身近な“幸せ”に触れることで、自分を保つことができる。

自宅に帰って花瓶に水を入れ、活ける。
こう言った花のプレゼントが自分の日常を応援してくれるようだ。
さ、がんばろっと。