実家の片付けでお悩みではありませんでしょうか。
「実家が片付かない」というご相談のもと
以前にも現在にも、お客様宅への片付けに何軒か、過去に50回ほど
引き続き伺っています。
親子であるがゆえ、
遠慮なく言葉もキツくなってしまう。
ということも、よくある話です。
他人で片付けの専門の金内だからこそ
親は親なりの、子は子なりの、それぞれのお立場
双方からの思いの丈を話してくれることには感謝です。
実家の片付けで、
ぜひ気にしていただきたいポイントをお伝えしたいと思います。
【1 住人のペースと価値を尊重する】
あくまで主体は親です。
判断が遅い、片付けたくない場所がある、そっちよりこっちでしょう。
思う気持ちはわかります。笑。
ですが、住んでいるのはあくまで親。
たま〜に帰る身、とはいえ、実家であり、もう「自宅」ではないのですから。
どこも(片付けを)やりたがらない。なら、話をじっくりしてみませんか?
何か不便があるならそれを手伝う。片付けじゃなくても買い物だって代わりに行ってもいい。
そこから話を進めても良いかもしれません。
例えば「海苔の佃煮買ってきたけれど、冷蔵庫の中2つも同じのがあったよ」「ちょっと見てみようか」と。そこから片付けを始めても。
もし親が「やらなくていい」なら、あっさり引き下がりましょう。
それでも多方面から、しつこくない程度に、根気強くアプローチしてみて。
【2 役割「明るい娘 /息子」を演じる】
とにかく明るく。(安村、ではないが)
私が仕事で、どの世代のお宅でも特に意識していることです。
この世代(ちなみに私は今年50歳)の我々?ならきっとできるはず。
役割、仕事、立場。
若い頃とは違い、いろいろ経験したからこそ、その場その場での立ち位置を確立できるはずでしょう。
明るい娘/息子。スイッチを入れて。ある意味、仕事だと思った方が良いかもしれない。
自分を卑下するような発言には「何言ってるの〜」「そんなこと言わないで」と笑顔。
他人と比較するような発言には「人は人」「自分が一番大事」というニュアンスで話す。
想像や思い込みなどよりも、事実をもとに「だったらこうしようか」と前向き発言を。
とかく片付けにはネガティブな感情がつきまといますが、
自分からは(気持ちを)落とさない。アゲアゲで行きましょう。
【3 もしかして自分の持ち物があるって事、無いよね?】
実際、お客さま宅で仕事をしていると、我々世代の子供の持ち物がある。ということは往々にあります。
「実家の方が自宅よりも広いからつい置いてしまう」
「捨てられないから、とりあえず実家に置いておく」
「たまに帰るし、持ってくるのが面倒だから置かせてもらっている」
言い訳はもう十分です。
これらを片付けるのに、どれだけ苦労しているか・・・!!
先日も、お客様宅で、
段ボールに雑多に入った、お客さまのお子さんの、30年前のプリクラやら手帳やらインスタントカメラが出てきて、お客様と一緒に一瞬、困り果てました。
「こんなものまで親に片付けさせるなんて」と、仕事中でも時に怒りを滲ませることもあります。
もちろんそれで私の仕事は成り立っているのですが、
できることなら、子供世代の我々がせめて自分の持ち物くらいは片付けましょうよ。
実家に帰ったら、人様のもの、よりも自分の持ち物を。
間違っても「全て置くな」と言っているのではありません。
無意識にある「何となく」「便利だから」「実家だし」の甘えはもう捨てましょう。って話。
例えば、卒業アルバムや写真は実家に置く。実家に帰ったら家族で見るから。
家族の団欒が目に浮かぶような、素敵なエピソードもあります。
片付けって、前向きであるべき。そう思います。
手土産一つ、片付け一仕事。
親が一番嬉しいのは物よりも「行動」かもしれません。