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2026.02.01NHK【ドキュメント72時間】レビュー/冬の長野・峠の水くみ場で

 

 

長野県中部。

12月中旬。マイナス5度。

 

山の中に水くみを求めて集まる人たち。

 

東京や群馬、奈良からも来ている。

孫と祖父だったり、ご近所同士だったり、夫婦で。

タンクに、焼酎の空き容器に、ペットボトルに入れ、それぞれ持ち帰る。

 

 

黒耀石の産地で

地下水が岩盤を通り、

ミネラル分が少なく口当たりの柔らかい超軟水が湧き出る、とのこと。

 

 

 

 

1 人が訪れるわけ

 

ひっきりなしに訪れる、水くみ場。

 

「体にいい」

「コーヒーが美味しくなる」

「親や祖父が来ていたから」と訪れる理由はさまざま。

 

 

ご近所付き合いの男性二人組。

 

東京から来た男性が近所の人に連れてきてもらった。

少し考え「親睦で」来た、という地元の男性。

単身移住してきた男性が「水が美味しかった」と会話がきっかけでドライブがてらきたそう。

 

最近珍しい、近所付き合いの背景が目に浮かぶ。

 

 

 

 

 

2 人のために動く

 

理容店を営んでいるという現役の7・80代のご夫婦。

月に一度、2時間半時間をかけて、群馬から来ているそう。

 

近所の人4軒分のために、多くのタンクを持って自家用車に運ぶ。

 

ここの水が好き、というシンプルな理由で、湧き水ファンのご近所との交流もある。

「朝おにぎりを作って、途中で食べて」レジャーのように楽しんでいる。

 

高齢でありながら、水を汲んで運んで重い、はずなのだが

その表情は明るく、晴れ晴れしている。

自分たちだけのためではなく、人のために動いていることも、このご夫婦が若々しくいられる秘訣なのだろう。

 

 

 

 

3 わざわざ汲みに来る

 

山の中にあって、わざわざ来る。

蛇口を捻れば水は出る。のに。

長野という地は、水が美味しいし、そばも美味しい。

それなのに、水道水ではなく、湧き水を求める。

 

 

私は水の違いがよくわからない。

柔らかい、硬い、まろやか、スッキリ。

たまに飲食店で出されるコップに入った水に「マズっ」と思う時があるが

それ以外は水道水も湧き水もきっと違いがわからない。

 

 

72時間スタッフも湧き水を飲んで「スッキリしている」とかコメントしていたが、

味はわからないとも言っていた。正直、そうなんだよね。と笑って同感する。

 

 

水を買う人も、よくわからない。

蛇口を捻れば水は出るのに?!と昭和丸出しで我が子たちに引かれることもよくある。

水を買うのは、そういう自分に負けた気がして

普段から、水ではない、お茶や炭酸などのペットボトルを「無理やり選んで」買っているフシもある。

 

 

 

それでも

繊細な舌を持っていなくても、美味しいと思えば美味しいし。

わざわざ車を走らせてきたのだから、と自分に言い聞かせるかも知れないし。

家族のためや人のために水を汲みに来るかも知れない。

 

 

単なる美味しい水を求めるだけでなく

 

人と人を繋ぐ

コミュニュケーションの場、なのかも知れない。