ある知り合いの人と世間話をする機会があり
その知り合いのご主人(50代)の話になった。
何気なく話を聞いていると、そのご主人の家事能力がめちゃくちゃ高くて驚き、
そして感動した。
ここに書きたいと思う。
そのご主人、Aさんとしよう。
まず驚いたのは、
Aさんの物を買う時の姿勢、だ。
ユニクロに行った時、
吊るしているものや、棚に畳んであるものを手に取らない。
何を見るか、と言うと
必ずワゴンセールの中の、いわゆるシーズン売れ残り商品を見る。
そして、その中を吟味して気に入ったものがあれば、
必ず試着をする。
そして試着室から店員を呼び、
「似合うかどうか」を客観的視点で判断してもらう。そうだ。
ユニクロって、わたしはだが
店員を呼ぶことはあっても、せいぜいズボンの裾上げをお願いするくらい。
わざわざ、似合うかどうか?で試着室から呼んだことは過去に一度もない。
しかもワゴンセールの500円のTシャツ一枚で、だ。
鏡の前であてて、自分の判断でパッと買うことが多かった私には、
このAさんの行動に驚き感動した。
聞けば100均のお皿一枚だって吟味して、時間をかけて悩むそう。
気に入ったものがなければ買わない。他を探す。など妥協しない。
驚いたことにAさん、ワゴンセールの衣類しか買わない、そうだ。
え?着たいもの着ればいいじゃん。と思うだろう。
どうやらそれを無理をしている感が全くない。
むしろ楽しんでいるようでもある。
ワゴンの中なので当然シーズンが終わった衣類だらけだ。
そんな季節感度外視の衣類を何年も着続けている。
無頓着なのか?単なるケチなのか?それとも??
理解できないところもあるが、
安い衣類を店員に聞いて吟味して購入する。
これは片付け上手の一歩である。
単なる「安いから」だけで購入していない。
自分の判断でパッと決めないで店員の意見も取り入れているのもまたいい。
安いだけで買うと失敗も多い。
だから長く着られて、しかも他人から見てもおかしくないものを納得して購入する。
家に入れるものを、長く使えるか?ちゃんと選ぶのだ。
簡単に捨てることも多くなりがちな、安い服。
安いからもういいや。「えいっ」と、ゴミ袋に入れることも多いが。
Aさんはそんなことしない。
首がヨレヨレになったTシャツも、ハサミでカットして
掃除の際に切れ布・ウエスとして使うそう。
勿論掃除もAさんがやる。
もう、ここまできたら、あっぱれ!だ。
最後まで物を大切にする姿勢が本当にすごい。
そんなAさんの妻である、知り合いは
全く家事も興味がなく、気に入ったものはドンドン買うタイプ。
掃除も基本しない(リモートが多いAさんがする)
食事もあまり作らない(Aさんが作ることもある)
片付けが苦手(Aさんが収納プランを立て組み立てる)
そんな凸凹夫婦。
「なんで結婚した?」と笑って聞いてみたら
知り合いも
「なんでだろうね?!」と笑って答えた。
ああ、夫婦って面白い。
お互いに
できないことは補えばいいのだ。