先日、三男の通っている高校に、PTA役員会があり出向いた。
1年生の昨年から引き続き、保護者の意思もあるが、私は3年間やるつもりだ。
2年生になった保護者たちの学年の集まりがあった。
会議、と言うよりも懇談会的なもので、
1年から継続して役員をしている人もちらほら見かけ、和やかな雰囲気でもある。
その場の司会をしていた
学年主任の先生が『お題』をルーレット形式で出して、
保護者がそれに1人ずつ答えるという時間があった。
そのお題というのは
・(これまでに)子どもに響いた言葉は?
・子どもに響かなかった言葉は?
・子どもの友達に感謝していること
・親目線でこの高校に入ってよかったと思うこと
・学校であった記憶に残る子どもの出来事(だったかな)
うろ覚えだが、10項目ほどの質問だった。
この質問を見たあなた、どうだろう。答えられるだろうか。
事前に先生からこの質問を最初に見せてくれた時、私は愕然とした。
「答えられる質問がほとんどない」。
せいぜい「親目線で高校に入ってよかったこと」くらいは
リップサービスも盛って話せるか?、くらいだった。
とにかく三男とのコミュニュケーションが少ない。
もともと小さい頃からよく喋る子でない子が、
中高生の今は
明日弁当がない、とか。7時に起こして、とか。「用件」だけだ。
こちらから友達や学校のことを、もちろん振る。
が暖簾に腕押し。
ちょっと返事はするものの、相手にされない。聞くとウザがられる。
そんなこんなで
家族であっても会話の接触はほとんどなく、淡々と個々の日常が過ぎていく感じだ。
世の中にはそんな家庭も多いんではないか、と想像する。
が
前途した保護者会では、
ほとんどの保護者が我が子のことを、きちんと答えていたのには少々驚いた。
親子でコミュニュケーションとっているなぁ。
普段から接触が多ければ多いほど「語れる」もんなぁ。
親から話しかけられてもウザがられないのか?!
自分の話す番が回ってきた。
どのお題も答えることは難しいことや、
我が子との接触がないので、そもそも「響くも響かない言葉」もない。と言うことや、
学校に来ることで普段知らない子供の様子を伺うことができるから役員をやっている、ことを伝えた。
これで終わらせてはつまらない、と思い
先生にも同じお題の内容を逆質問した。
先生は嬉しそうな顔をして、生徒たちとの思い出話を聞かせてくれた。
内容は控えさせていただくが、生徒同士の心温まるいい話だった。
聞けてよかった。学校まで足を運んだ甲斐があった。
他にも学校で偶然に中学時代の部活の後輩だった保護者とのつながりもできた。
これも子どもを通してでないと、つながらない・知り得なかった可能性が広がる。
帰宅して、子どもにそのことを話しても相変わらずの塩対応だったが。
子どものことを知らなくても、なんとかなっている。
子どもにコミュニュケーションを無理して取らなくても、
違った方法で情報は得られる。
そうやって淡々と日常が過ぎていく。
何にも心配はいらない。
子どもとのコミュニュケーション不足で悩んでいたら
少しでも励みになるとありがたい。