プレゼントの包装紙を、ビリビリに破き
箱の中身を開封する瞬間が好きだ。
例えば
訪問先のお土産をあれやこれや考え、結局お菓子に着地するのだが
持ってきたお土産も早く中身を開けて欲しい。
もったいぶって?なのか、全く中身を開けない人がいる。
それどころか、お土産の存在さえ忘れているのか?思う時もある。
そんな時はソワソワして会話が上の空、だ。
「早く開けて食べましょうよ」
家族や近しい関係だったら自分から言える。
だがそんな関係ばかりではない。
持参した立場でこんなことを言うのもなんだが、
逆の立場だったら、すぐに開封して
「おもたせですが」と言って食卓に出す。
一緒に食べたい、と思って買っているのだ。
だから、もらったらすぐに開けるのがマナーと思っている。
そしてすぐに味の感想を言うのも、相手を喜ばせる、はずだ。
話は変わるが、
片付けの現場でも
引き出しを開ける瞬間、
押し入れのふすまを引く瞬間、
クローゼットの扉を開ける瞬間。
「失礼します」と一言添えて、恐縮しながら開ける。
そこに何があるのか?
怖いなど思うことはない。
むしろワクワクする。
過去にもクライアント宅で
何年も蓋を開けていない、糠床を
「金内さんが来たので一緒に開けて欲しい」と頼まれ
一緒に、そーーっと。。ドキドキしながら開けたことがある。
中身はドロドロになっているかと思っていたが、
腐るでもなく、問題なかった。
そんな時も実は内心ワクワクしている。
これからはじまる「物語」に期待をしているのだ。
何が起こるかわからないのがいい。
逆境であればあるほど燃える。
また開けることだけでなく
いただいた箱の中を知りたい。
「早く開けたい」と思う。
帰路の空いた電車の中などで
行儀が悪いのだが、中身をそーーっと確認することがたまにある。
意地汚いのだ。
我慢ができない。
いい歳して、子どもである。
そんな意地汚いオバハンだが
チャンスには恵まれている。と思う。
それは早く開封する癖がついているから、と勝手に思い込んでいるフシがある。
冷蔵庫内、賞味期限間近の食品を見つけ、調理して期限内に腹の中に入れる
買った服を箱や袋から出しタグをとって次の日には着ている
洗剤を買った後にすぐに詰め替えるので、忙しい時間に決まって「ない」ということがない。
これをチャンスと言えるのか?
見つける。開ける。使う。
これらを「すぐ」やってみるだけで
無駄な食材だけでなく出費も減らせ、
クローゼットや箪笥の肥やしになることも防ぎ、
家族や自分にとっての時間をイライラしたり、変に期待する気持ちがなくなり
使う時にはすでに中身が入っているので、穏やかな気持ちになる。
短期的な「すぐ」の行動だが
長期的な目で見ると、経済的にも、精神的にも安定する。
しかも家庭円満。になる。
暮らし方が徐々にだが、確実に変わってくるのだ。
開けないといつまで経ってもチャンスはやってこない。
開けるとチャンスはやってくる。
時間を意識しつつ、開ける勇気を。