かつては自分の血液型を誰もが、わかる時代だった。
出産時に血液検査をしてA、B、O、AB型と
さらにはRhまで調べていた。
Rhマイナスがどうとか、学校で友人と何度か話した記憶がある。
ところが
最近の子どもは「自分の血液型を知らない」のだ。
紛れもなく平成生まれ、令和育ちの、4人の我が子たちもだ。
(ギリ、21歳の長男、19歳の次男の母子手帳には血液型の記載があった)
それでも私は我が子が「何型か」は覚えていなかった。
血液型を知らなくていい、理由は2つある。
・出産時の血液型は、その後他の血液型に変わることがある。精度が低い。
・輸血時に血液型を直前に調べるので必要がない。
ということを、かかりつけ医に聞いたことがある。
確かに
病院でも血液型を聞かれることもないし、
こちらで血液型を把握する必要性を日常で感じない。
ということは
血液型占い、あったけれど、あれ、どうなるの?
A型は真面目、B型はマイペース、O型は大らか、AB型は器用、のような性格を探る会話のちょっとしたツールだったりする。
A型とO型は相性がいい、とか相性占いもある。
どうでもいいことだが
人から「金内さんはB型ぽいよね」と言われることがよくあるが、生粋のA型だ。
何を見てB型と言えるのか?
よく性格を当てはめ、A型っぽいとか「血液型のせい」にする。
「ああ、だから〇〇さんは、B型なんだね」と後付けで納得する。
それはそれで面白い。
基本的に誰も傷つかないし、
分類が4つしかないので当たるような当たらないような。
そして言い当てられた方は
「A型だから几帳面にしなくちゃ!」なんて自分を刷り込ませたりして。
これから先、血液型占い、なんてものは無くなるのだろう。
自分の血液型がわからないのだから。
さて我が家の一番若い、4番目の子ども、娘(小6)。
女子だからか、占いも結構好きである。
先日
「血液型占いって知っている?」
と娘に聞いたところ、
「知っているよ」「図書館で血液型占いの本があった」と返事があった。
母娘の会話でも血液型の話だって、たまにする。
「(娘に)多分O型ぽいね」とか子どもの血液型を予想する。なんだそれ。だが。
母(私)は特にアホである。
で話を戻す。
母:「それで、血液型占いの本、血液型を知らないのに読んでいるの?」
娘:「そう、友達の何々ちゃんはO型ぽいから、大らかなんだね、とか」
母:「へーー、そんな話するんだ〜」「知らなくても当たるかどうかが面白いんだよね」へへ。と、アホ丸出し。
そのくらいの感覚で占いをするのが、ちょうどいいのかもしれない。
全てを信じず。自分に都合のいいこと、だけを信じる。
さて巷では、16種類の性格がわかる、16パーソナリティという
占いとはちょっと違うと思うが、診断がある。
ご存知だろうか?
娘は友人たちと一緒にスマホ片手に、すでに診断していた。
何タイプか?など、話して血液型占いの結果がわかった時のように
「ああ、だから△△ちゃんはリーダーシップが取れるんだね」と
もうそんな話までしている。
大人顔負け、だ。
私も、人に勧められてやってみたが、結果に納得がいかない。
潜在意識なのかもしれないが、信じたくない、のである。
そして何度か試してみるが、違った結果に納得のいくものではない。
こんな人間は診断をやるべきではない、と自分でも思うのだが、
また新たな診断/占いが世に出れば、試したくなるのも人の常。
今も昔も人は何かに「診断」されたい生き物、である。
ああ、占いって楽しい。