heya-koto

BLOG

2026.03.23怖い?【口に関するアンケート】正直レビュー

 

 

世の中の「怖い」は人それぞれである。

 

 

『口に関するアンケート』

 背筋 著

ポプラ社

 

 

本屋で何度も目にした。

その度に手に取り、また積んだ本の上に乗せた。

なぜか、先日それを手に取りレジに出した。

 

 

SNSで話題の本、だそうだ。

映画化もされた、と中学生の娘からも聞いた。

この背筋氏が書かれた『近畿地方のある場所について』という本も本屋で見かけ、気になっていた。

背筋(氏)という奇妙な名前が著者であることは、本を購入してから分かった。

 

 

 

 

1 話題作

 

事前情報を入手しないで「無知」のまま読んだ。

 

あらすじや他の方のレビューを頭に入れてしまうと

先入観が働き、読み進めているうちに

思い描いた物語とのギャップが起こることは多々ある。

他人さまの意見に惑わされて、大抵はがっくりすることも少なくはない。

 

 

だから、と言うわけではないが、

 

正直、私には刺さらなかった。

 

 

何が?というと

何が言いたいのかよくわからなかった。

 

 

え?ホラーというものをわかっていない?

そうだろう。

 

 

ホラーというものに慣れていないせいか、

流れも結末も、全くついていけない。

 

 

 

 

2 おばさん脳

 

歳をとっておばさんになり、感性が変わったのだと思う。

 

 

これを10代20代の自分が読んだとしたら、

きっとシャンプーしている時も、トイレに入る時も、布団に入る時も、怖がっていただろう。

テレビの中の稲川淳二の怪談を観た後は、同じような震え方をしたものだった。

 

娘(中1)はこの本を読んで「一人で寝られない」と言ってきた。

(それでもその後サクッと寝たけれども)

気持ちはわかる。

 

 

けれど

50代の今「怖いものは何もない」というわけではないが

「そっち」ではない、のだ。

 

 

あまりに自分の理解力も想像力も乏しいのが悔しくて

この60ページの手のひらサイズの本を30分、2度読んだ。

けれど全く同じ結果、だった。

 

 

 

自分にとって、一体何が怖いのか?

 

 

 

 

3 怖いのは?

 

「これから起こることがわからない」状態

これが、一番怖い。

 

 

天変地異、

身近な例では南海トラフ地震。

被害想定の映像をテレビで見ていると不安になる。

けれど、自分の力ではどうすることもできない予想される現実。

 

 

ものすごく最小な話をすると「明日会う初対面のあの人がどんな人だろうか?」とか。

呆れるだろう。こんな些細な日常が怖い、のだ。

初対面の人との交流だって、大抵は杞憂に終わる。

 

 

ホラーの中のストーリーにのめり込めないのは

あまりに自分に置かれている現実とかけ離れているため、

どうしてもフィクションとして受け止めてしまうのだ。

 

 

 

それがいいんじゃないの。

と、ファンの方からのお叱りを受けそうだが。

 

 

残念ながら、あの時の瑞々しい感性には戻れない。

これまでたどってきた軌跡も、それもまた愛おしくも思う。

 

 

 

この本だってそうだ。

改めて自分が成長したのだと感じずにはいられない。

 

 

どんな本であっても

本には私の心情をゆさぶるエッセンスが詰まっている。