「まだ使える」のに、捨てるのはもったいない?
長男が就職のため新天地に独立・引越して、
早1週間が経った。
長男が引き払った部屋に次男が、次男の部屋に長女が。と、部屋を引越した事でバタバタしていたら、
私の空の巣症候群?はたった2日ほどで
あっけないほどに終わった。
そんな中、普段は会話が最小限の三男(高2)が
珍しく口を開いた。
「お兄ちゃんの机、あれどうするの?」
長男が置いて行ったデスクがある。
「ああ、あれ?パパがリモートで使おうと思っているから
和室に移動しようかと思っているけど、どうして?」
ぶっきらぼうに三男は私に注文した。
「あの机、欲しいんだけど」
すでに三男は学習机がある。
まだ使えるもの、だ。
色々話を聞けば
今使っている学習机は成長に併せて高さも変えられる物だが、MAXの高さにしても「低い」と言う。
床から天板まで68㎝の高さだった。
実際、三男が座った状態を見たが、
一見分かりづらいが
確かに天板が一番上にあるのに低い。ように感じる。
さらに、椅子をMAX下に下ろしてこの状態だ。
とはいえ三男は身長168㎝ほど。
決して背が高い訳ではない。
座高が高いのかも知れないが。。
兄たちが使っている時は低さでの不満が無かったが
感じ方は人それぞれ。
気になるものは変えればよい。
三男の使っていた学習机をクローゼットに避難し
代わりに、長男が使っていたデスクを三男の部屋に移動した。
床から天板までの高さは73㎝。
以前より5㎝ほど高くなった。
最近の高校生の学習机は
タブレット学習も多くあるので、
5、6年前の兄たちとは若干違うのか
紙物があまり無いように感じる。
デスク上はすぐに学習しやすいようになっているが
終わったプリント類はこの通り。
こっちの環境はどうでも良い、らしい。
天板が高くなって使いやすくなった。
環境は整った。
片付けに伺うクライアントとの会話で
「まだ使える」から「取っておく」事がよくある。
が、実際にその数年後に伺っても
「まだ使っていない」事実が往々にしてある。
まだ使える。なら
すぐに使う、一択。だ。
さて、我が家の三男が使っていた学習机。
使おうと思えば「使える」。
しかし
どう考えても「使いたい」と思えない。
約12年以上使っていたので、充分お役目を果たした。
その証拠に若干の天板歪みがある。
学習机のためサイズが大きい。重量がある。
どっしりとしている事は良い事でもあるが、
圧迫感も同時にもたらす。
ただでさえ狭い部屋がもっと狭く見えるのは嫌だ。
残念だが、お別れだ。
長いこと子どもたちのために働いてくれた。
単なるモノであっても、同志のような存在でもある。
粗大ゴミ置き場に次男と三男が運び終わった時、
少しだけウルッとした。
ありがとう。さようなら。
まだ使える、は使い切っていない時に使う言葉だ。
あなたのお宅の
「まだ使えるもの」たち、
家の中で働いているだろうか?