heya-koto

BLOG

2025.05.30出来るかどうかより【やる】かどうか

 

 

金内さん、この中に入りますかねぇ?

 

クライアントが、少し不安そうに私を見る。

 

 

片付けの現場では、

整理し収納から出した物や、他の場所から持ってきた物などを

押入れや棚、ケースなどの収納に入れる際

目方を予想して物を入れる。

 

メジャーを使い、

個数や量などを数えてサイジングしていく事もあるが

大体は経験値や勘を働かせて物を入れる。

 

そのため、側から見ているクライアントは

少し懐疑的になる。

 

「え?この中に入るの?」

と。

 

無理はない。

それまで「入れた試しがない」もしくは

「入れたけど入らなかった」のだから。

 

そんな時私は答える。

入れます」と。

 

入るかどうか、より

入れるかどうか。だ。

 

 

 

1   出来るかより「やる」かどうか

 

出来るかどうか?ではなく

やるかやらないか。だ。

 

そんな体当たり的発言に

言われた方は、苦笑いするのが関の山。

 

その苦笑いのおかげか、

固くなりがちな表情が和らぎ、

と同時に、その場の空気が変わる。

 

とにかく、やってみないと気がすまない。

 

先日も衣装ケースにシーツを入れようと提案し、

クライアントに

「シーツ、ケースに入りますかね?」と聞かれた。

 

自分の目方予想だと入る。

仮に入らなければ謝り、もしくは別の手段を考える。

 

その覚悟で

「入れます」

「ただ入れても収納内が100%になるので取り出しにくくはなります。普段はお使いにならないものなので、収納内定期的なチェックは必要になるかと思います」

と一言、二言、添えて了承いただき実行。

 

押入れ内にあった丸めたシーツを

畳みなおし、シーツは立てるように取り出しやすく入れた。

他の何枚かも同様に。

 

 

 

2   やってみないとわからない

 

やる前から「出来ない」と決めつけたくない。

やってみて「出来た」かどうかがわかるのだから。

 

だから他でも無い自分を奮起するために

「やる」と決める。

じゃなきゃ。やらないで終わってしまう。

 

 

衣装ケースに入ったシーツを見たクライアントは

「入った!」と驚き、喜んでいただく。

 

収納するにもコツがある。

・方法を工夫する(丸める→畳むなど)

・使用頻度によって収納法を変える

・収納内のサイズに合わせて(畳み方など)入れる

など。

 

これは日々

ダメ元でもやってみる意識で臨む。

 

 

 

3   ネガティヴだからできない?!

 

いつもやる気があるわけでも

元々こういう性格だから、でもない。

 

片付けの仕事をしてから、変わった。と言っても良い。

ここ10年ちょっとの話。

 

クライアントを前に

自信無さげに、あれこれ考える時間はないのだ。

 

とりあえずやってみる。

 

しかも、目の前のクライアントは

「片付けが苦手」と少しネガティヴにご自分を責めている事も少なくはない。

だからこそ、少しはみ出し気味に

明るく振る舞う術を、知らず知らずのうちに身につけた。

 

結果、自分や家族にも跳ね返ってきた。

年齢を重ねて肝っ玉母さんになっただけではない、

出来なくてもやる事で

沖縄の方言をお借りすると

「なんくるないさー」。

(なんとかなるさ)

 

出来ない環境を作るのは、自分の言葉と心。

ならば

やる、と決めてから取り掛かる。

 

あれこれ考えていたら

子供は巣立つ、旦那は退職、親の介護だってある。

その時、私は??

 

時間を有意義に使いたいもの。

 

 

散らかった環境を変えたければ

「やる!」と自分に暗示をかけて

手を動かす事をおすすめする。