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2025.12.28ドラマ【阿修羅のごとく】第5話レビュー/大胆になる

 

Netflix

 

ドラマ

『阿修羅のごとく』

第5話レビュー

 

 

 

1 滝子の結婚

 

一人暮らしの父の家に

三女滝子の恋人・勝又が一緒に住むことになった。

 

勝又が肉じゃがを作り、父に振る舞う。

甲斐甲斐しい勝又。

 

 

興信所で父の浮気を調べたのは自分だと告白する。

そんな父に勝又は

結婚したら、一生浮気しない。と宣言する。

 

 

勝又と結婚することになった滝子。

だが、どうしても結婚式に妹の咲子を呼びたくない。

羽振の良さを見せつけられて、気に食わない滝子だったのだ。

 

そんな子供じみた滝子の考え方に姉の巻子・勝又も反対する。

皆からも反対されつつも結婚式をすることになった。

 

 

 

 

 

2 仲の悪い三女と四女

 

・・・・・・

 

滝子「なにこれミンク?」

咲子「アメリカンレッドフォックス」

滝子「キツネがキツネを着ているってわけだ」

 

 

・・・・・・

 

 

滝子「言葉を正確に使ってよ」

咲子「お兄さん?ふふ。軽い意味で言ったんじゃない」

滝子「じゃあ、魚屋のお兄さん、寿司屋のお兄さんと同じなの?」

咲子「ああ、滝姉ちゃん」

滝子「ねえ、咲子。男の職業ってのはねえ、お金だけじゃないのよ」

 

 

・・・・・・・

 

 

(新郎である勝又にワインをかけてしまった陣内に)

滝子「帰って!あんたたち帰ってよ!あんたたちが帰らないのなら私たちが帰る」

 

 

・・・・・・・

 

 

料理や食事のシーンは、是枝監督の劇中でも好きなシーン。

肉じゃがなど、どこにでもある家庭料理を見事に「料理」している。

そして向田脚本の、会話の妙がなんとも言えない。

たわいのないやり取りが、時代を超えてもなお、面白みに感じるのはリアリティの追求だろう。

 

 

 

 

 

3 上と下、それぞれの関係

 

姉妹だからって仲がいいとは限らない。

むしろ近しい関係だからこそ、衝突するのだ。

真逆の性格の三女・滝子と四女・咲子。

 

女同士の嫉妬を見事に描いていると思う。

 

三女と四女だけではない。

 

 

 

長女・綱子と次女・巻子のやり取りもまた見どころ。

 

既婚者の愛人である、綱子。

夫に浮気をされている巻子。

 

 

特に今回、

綱子の家に愛人枡川がいる時に

障子にワインをかけて二人で笑うシーンは印象的。

枡川が、(ワインを)かけていいよ。直すから。と綱子を促す。

(次の日枡川が不器用ながらも障子を張り替える)

 

 

また次女巻子の夫・鷹男が浮気相手と巻子が病院で鉢合わせするシーンもすごい。

手当が終わった鷹男に二人が同時に

「タバコ?」

「水?」と揃って全く違う言葉を発する。

鷹男の答えはいかに?

 

 

 

少し大胆になることが、また人間としての面白みだろう。

窮屈に「大人」という殻に閉じこもって、

我慢したり、立場を貫くだけでは、人間の奥行きを感じない。

 

 

鷹男に指で「バーン」と向ける巻子の表情も

どこか余裕があり、妻としての立場を貫きつつ、

嫉妬をうまく表現した、そら恐ろしいドラマ、である。