顔を合わせ、口を開けば喧嘩ばかり。
気になっているけれど、言えずに不満が溜まる。
私さえ頑張れば皆がついてきてくれるはず。でもうまくいかない。
そんな片付けのお悩みありませんか?
片付けに伺うお客様の多くは、このようなお悩みを抱えていらっしゃいます。
「家族が片づけてくれない」
実際の片付けそのものよりも
悩みは根深く、改善するには少々時間がかかりそう。
毎日のこと、他人の領域、疲弊する私。
金内がこう言った記事をアップしてもなかなか実行に移せない。
そんな方もいらっしゃるでしょう。
今回は「くどくど」「根性論」「理想論」掲げることを避け、
実際にあった失敗・経験談を踏まえ
出来るだけ簡潔にお伝えしたいと思います。
①「独りよがり収納」はやめる
無印良品のパッケージで生活感を隠す収納。
美しく整然とされて収納を開けるたびにうっとり。
実際にキッチンで
例の如く収納ケースに入れ替えたラップを使った主人の一言。
「これ、使いづらいんだよね。いつもラップが使っている途中で切れてイライラする。買ったままのパッケージにして」
確かに。その通り。さらにはそれを聞いていた次男までもが激しく同意。
立つ瀬がありません。それをきっかけに
素直に聞く。出来ることは即実行。
私だけでなく皆が暮らしやすくなるために。
②「許し」のスペースはある?
購入した家電の空き箱、返品する時のために取って置きたい主人。
そんな箱がたくさんあります。
流石に大型のものは処分していますが、小型のスマホやゲーム機の箱は
ひとまとめにして納戸の一角に「空き箱スペース」を作っておいてあります。
そんなものは捨てちまえ!と言いたいところ?ですが、
彼にとって大事にしたいものを、こちらの想いだけで捨てることはしません。
ただ、溢れたら量を見直すように促すのは、片付けが苦手な主人に代わって私の役目だと自負しています。
「許す」というと、随分上から目線のような感じがしますが
これもお互い様だと思って、片付け以外でも主人が私に許してくれるシーンもたくさんあるでしょう。
妥協(許し)あって夫婦はやっと成立します。
③片付けの「イニシアチブ」を握る
我が家の子供は21、19、15、11歳です。
自分たちのスペース(部屋)を持ち、それぞれ管理しています。
床にバッグの中身を広げてそのまま外出する子もいます。
友人が来たら狭いスペースに折りたたみテーブルを広げて宿題をしたりジュースを飲むことをしています。
机の上は物置化されて、いつ勉強するの?!って子もいます。
基本、ほっといています。
ただ、毎日、夕食後風呂に入っているタイミングに私が掃除機をかけるので
それまでに折りたたみテーブルは畳んでもらうようにし、
床に広がったPCやテキストは机の上にドサっと置き、
溢れた物でいっぱいの物置化された机はそのまま、です。
(掃除機には関係ないからね)
家事に関しては私がやることを優先して、できる限りのことをやるだけ。
子どもに「片付けしなさい」なんて言葉はいらない。
片付けできなくて本人たちが困ること、ってあるかしら?
困らないから「片付けない」のだと思う。
もしかしたらある程度、困る経験も必要かもね。
今回、私が掃除機をかけるので、床スペースの話になりましたが。
子供が小さいうちは一緒に片付けを。
徐々に手を離して、目は離さずに見守る。時に協力要請を。
そんな距離感が、いいのではないでしょうか。