「洗濯物、取り込んでおいたよ」
「お風呂場、洗っておいたよ」
「トイレットペーパーの芯替えておいたよ」
そんな言葉、いらない。
一体、なんの報告?
「やった感」出さないで欲しい。
世の中の多くの妻(または夫)の声だろう。
洗剤のTV CMで「やった感出すヤツ」を観た時
小学6年の娘がフッと吹き出した。
小学生でもこのネタわかるんだ。と妙に納得した。
あなたの職場でもいないだろうか?
何事もすぐ上司に『報告』するヤツ。
「取引先に連絡しておきました」
「部下の仕事が遅い」
「〇〇の資料作っておきました」
確かに『報(告)』『連(絡)』『相(談)』
ホウ・レン・ソウは職場での円滑なコミュニュケーションとして大事なツールだ。
しかし、わざわざ報告するまでの、必要もないのに
『やった感』を出し、上司に自分をアピールするヤツがいる。
なんなんだろう、一体。
私は、こういうヤツが嫌いだ。
分析したいと思う。
承認欲求の塊、だ。
誰しも「認められたい」「褒められたい」「自分大好き」な生き物だが
この『やった感』出すヤツ、は
褒められたい、が目的になっている。
当たり前のことをさも一生懸命やっている。と上の人間に見せようとする。
しかし、誰もそんな自分を見てくれないから「やりました」と言うのだ。
一方、黙々と当たり前の仕事をこなす人間は、実績が他人から見込まれる。
当然、褒められる行先は、結果だ。
そう言う人は、見返りさえも期待していないのかも知れない。
嫌われたくない。のだろう。
嫌われたくない、のなら自分のやったことよりも
相手がして欲しいことをやれ。と思う。
自信のない人に多く見えることだが
会話の中に「私が〜」「俺が〜」が多すぎる。
皆が盛り上がって話している時に、
いきなり自分の話をぶっ込んでくる、“会話泥棒”もまた最たるもの、だろう。
人の話が聞けないのだ。
自分の話ばっかりだ。
そんなことをすれば人からさらに嫌われる、というのに。
目先のことに囚われてしまっている。
小手先のテクニックだけ、である。
広い視野で物事を見られない。
ではないだろうか。
併せてさまざまなことに「気づく」ことも少ない。だろう。
相手の欲しいものをわかってるか?
相手がどうしたら喜んでもらえるか?
目先のことばかりにとらわれていると、気づきもしない。
パートナーといい関係を築きたい。
と本気で思うのであれば
喋らないで結果を出す。
この一択だけ。
誰からも褒められないであろう、家事を黙々とこなす。
それだけで十分ではなかろうか。
自分ごとだが、片付けという仕事の立場上、
クライアントの身の上話を聞くことがほとんど。
当然質問も多く、聞き役に徹する。
そうでもしなければ「どうやって片付けたらいいのか」一向に進まないからだ。
また、聞くことで相手が自然にアウトプットすることもよくある。
そのためこちらからは極力喋らないで待つことも案外多い。
8割話を聞く。残りの2割は自分の意見を言う。
毎日自分の意見をブログ発信しているので、
矛盾しているように見えるかも知れないが
実際は無口な方だと思う。
わざわざ喋らなくて大丈夫。
喋らない方が十分に相手に伝わることだってある。
そう信じているのである。