子どもが巣立ったあとの、親の「虚無感」について。
4人の子どもを持つ母である自身が
「空の巣症候群」になった体験談。
今年4月に就職のため引越した、22歳長男(第一子)。
家を出た瞬間から、私は涙が3日止まらなかった。
が、そのすぐ後に長男の部屋を次男に引き渡すために
掃除をしたら、辛い気持ちから立ち直れた、と言う話。
4/2のブログ
その後、5ヶ月が過ぎ
「空の巣症候群」はどうなったか?
自身の気持ちを振り返りながら、
空の巣症候群の経過を辿ってみたい。
改めて、ネットで空の巣症候群について調べた。
対処法の一つとして「休む」と言う医師の意見もあった。
それが効果的な人もいるだろう。
今回自分が3日間、泣き通しだったか?と言うと。。
いや、仕事や家事で動いている時は一瞬忘れる。
休憩やふと間が空くと、目が急にウルッとして涙が出た。
「止まっていると勝手に涙が出る」状態に。
量の差こそあれ、少しは動いて発散したほうが
自分には合っていたようだ。
前にも述べたが
そのために「掃除」「片付け」は効果的だった。
しかもそれは、巣立った長男が帰省した時のための帰ってくる場所、
新たな「巣作り」でもあったが、
同時に次男の部屋作りで気持ちのスイッチが切り替わった。
自己満足と言われようが何と言われようが。
人(家族)のために「動く」が、
より効果的なことが体験として残っている。
外の世界に触れる。例えば趣味を見つける事も良いが、
内省をすること
家の中が整っている状態にすれば見る物触れる物全てが
「落ち着いた日常」を取り戻す。
実際に動くことで、気持ちの切り替えにはなったが。
それでもまだ、全てクリアになっていない。
長男はじめ下の子たちの、思い出の品の整理。
まだこれは着手したいと思わない。
する必要もないか。とも思っている。
長男との思い出回想は、これまで何度かブログに記事として
残す事で、少しづつ癒されてはいるだろう。
時折、今でも家事の手を止めた時に
また長男の使っていた食器を見たら
ウルッと来そうな時があるが、それも時間が解決するだろう。
全くゼロにならない。そんなもんだ。
そして、後一年半後には次男も同じように「巣立ち」
さらに三男、長女、と続く。
寂しくなるのも、忙しいのだ。
またきっと、大泣きだろう。
寂しさは慣れるものではない。と想像する。
先月、旅行の帰り道に、長男の住んでいる地に会いに行った。
わずか2時間ほどの滞在だったが
たった3ヶ月会わないだけで
随分と大人になった感があった。
社会性が身についた、と言ったら良いのか。
少し丸くなったなぁ、と言う印象だ。
長男曰く
「家を出てから一週間は寂しかったけど、それ以降は
何とも思わなくなった」
言い方、優しいでないの。
もっと本心を想像すれば
「実家から出られてセイセイしている」
そのくらい思ってくれて構わない。って、ちょっと強がりか。。
実際、本人は入社3ヶ月で車をローンで購入したり、
会社の仲間とドライブに行ったりして楽しんでいる様子。
文字通り、羽根を伸ばしておるな。
かつて、自分だってそうだった。
最初はホームシックだった実家への想いは、
特に自分に子供が生まれてから変わった。
当然、親のありがたみもあったが
やっと
真の意味で親から離れて、
「家族」が出来た。と言う実感に変わった。
だんだんと大人になるに従い、居心地が悪くなる。
実家の在り方はこれでよし。
フツーにこのままいけば。
残るは夫と二人、ヨボヨボになる手を仲良く繋いで歩いていくだけ。
これからの来る、巣立ちの寂しさを共有できるのは
夫と子供についての話をすること、くらいだろうか。