
11/22、いい夫婦の日。
夫婦歴25年。
紆余曲折あったが、なんとかここまでやってきた。
夫55歳、私51(もうすぐ52)歳。
4人の子供達はそれぞれ「子育て」「育児」は一旦落ち着き、
夫婦の時間の見直しの時期に入った。

今日は
中年夫婦の過ごし方についてお伝えしたい。
2、3年前くらいだろうか。
夫婦で電車で外出した時のこと。
駅の階段を二人揃って降りている時、ふと、夫の手を繋ぎたくなり、
私の方から、そっと夫の手を繋いだ。

突然のことで夫は驚き、一瞬緊張したように手が強張ったように(感じた)
最寄りの駅だったので「知り合いや誰かに見られる」恥ずかしさもあった。そうだ。
流石に繋いだ手を振り払われることはなかったが、その時はぎこちない手繋ぎとなった。
夫婦だぞ。やましいことは何一つもない。

この時までずいぶん長い間、“ちゃんと”手を繋いでいなかった。
22年前に子供が産まれてからというもの、外では夫の手など繋いだ記憶がない。
それまで「パパ」「ママ」として役目を果たしたつもりだ。
子どもの手前、そんなことをするのはいかがなものか?くらいに思っていた。
当時、手を繋ぐのは、夫ではなく当然のように小さな子供達だったからだ。
けれど、手を繋いでいた子たちは成長し、今では手どころか口さえもまともに聞いてくれない。

後に夫から「手を繋いでくれたの、嬉しかったよ」と言われた。
夫と手を繋ぐ。
これは「本能」が動いた、としか例えようがない。

それにしても
最近あまりにも「言葉」が多すぎる。
夫(妻)に対してどう接すればいいのか?
価値観の違う夫(妻)への悪口。
世の中の夫婦のリアルな声、声。
ああ、もうどうだっていい。
目の前の夫(妻)を愛せばいいだけだ。
私とて毎日「書いて」いる人間として、一端を担っているのかも知れないが
どんだけ「言葉」を尽くしても、理解を深めようとしても、他に救いを求めようとしても。
夫(妻)に態度で表すことは、いかに夫婦仲がよくなるか。身をもって感じる。
理屈ではなく、もっと本能的になろう。

外で歩いていたら、知らない人/特に同年代の男女問わず
手を繋いでいる私たちを、じーーっと見られることもよくある。
「いい歳こいて」
「中年夫婦なのに」
「介護か?!」
と思っているのだろうか。
それとも「羨ましい」と思っている?前向きに考えるようにしている。
手を繋ぐのは、夫婦二人きりの時だけ、だ。
子供がいる時は、今まで通りやはり繋がない。
他人の前だったらいいが、子供や知り合いの前だと恥ずかしいからね。
毎日のちょっとしたことで夫(妻)への感謝を積み重ねる。
美味しいご馳走よりも、どこかに素敵な場所へ連れて行ってくれるよりも
100本のバラ?!よりも。

毎日のちょっとした「思いやり」があれば、それらはいらない。
痩せ我慢に聞こえるかも知れないが、
買い物前に一緒に出かける
120円のマックのコーヒーを飲みがら子どもたちの話をする時、十分幸せを感じられる。
座った瞬間にコーヒーがスッと目の前に出される。
ソファーで寝ていたら、ブランケットをそっとかける。
転ばないようにサッと手を出して繋いでくれる(やはり介護?!か)

毎日の暮らしを紡いでいくのは
お互いの感謝の気持ちを態度に示すこと。
思っているだけでは、夫婦であれども伝わらない。
これからは
言葉や気持ちを尽くすよりも、態度で愛情を表してみるのはいかがだろう。