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2020.02.13ADHDの子どもへの対応はどこでも通用する考えだった

 

片付けをする仕事柄、ADHD(傾向)の方のお宅に伺うこともよくあります。

食器棚のお皿に紛れて、片方だけの着用済みか不明の靴下が入っていた。

といった場面も、さほど驚くことではないのです。

 

先日、ADHDのお子さんを持つママとお話しする時間があり、

彼女の暮らしをする上で大事にしている子育ての考え方と、

こちらの仕事をする上で大事にしている考え方の共通点がありましたのでシェアします。

 

物事には「正しさ」を求めない。

→ADHDの特徴として優先順位、段取りをつけることは難しいのです。

順序を決めないでその時その時の判断でもいいじゃ無いですか。

整理収納のセオリーには正しい順序だった考え方が存在しますが、そこは無視することもよくあります。

よほど周りの人間が彼(彼女)の小さな成功を称え、長い目で見ることの方が正解だと思います。

 

 

「行動」がメッセージと捉える。

→うまく言葉にできないから、コミュニケーションが取れない?

そんなことはありません。

コミュニケーションは言語だけではありません。

行動を観察する。行動から「何をどうしたいのか?」「どうしてこうなったか?」を深掘りしてみると

彼(彼女)の得意なこと、苦手なことが見えてきます。それに合わせて収納方法を変えていけばいいのです。

 

 

とことん「見える化」。

→見えなくなるとわからなくなる。だから「見える化」。

具体的には大きなラベルを貼り、ここに何を置くのか?を決めます。

ラベルの“情報”もシンプルな方が分かりやすい。できれば引き出し1スペース1カテゴリー1ラベルが理想。

個人的な経験ですが、大人数で使う“はさみ”“じょうぎ”“カッター”“穴あけパンチ”と(人様が書いてくれたラベルのついた)引き出しを見たときにパニックになったことがあります。情報が多すぎて物を探す以前に困惑しました。つい最近の話ですが、本当です(失敗談は他にも多数ありますがまた後日・・)。

 

ADHDを明らかにする、線引きをすることで安心感や周りの理解も得られますし、対処方法もそれまで苦労していたものを変えることができます。が。

それ以上に、お客さまと話したり、自分自身を振り返ってみて、

本人にとっての一番いい方法を見つけることが大事。そう思います。

 

自由な考え方になること。時には諦めも必要。

価値観を訴え続けることも大事ですが

どこにいても誰に対してもきっとこんな考え方、がいいんじゃ無いかな。