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2025.10.14カオスな【実家の冷蔵庫】片付ける

 

 

久しぶりに帰った

実家の冷蔵庫を開けて

ビックリした経験はあるだろうか。

 

 

賞味期限切れの食品たちに出くわす。

 

 

変色した野菜や果物

瓶の中には上澄みのカビ

もはや中身が何なのかもわからない物体

 

など。

 

 

 

 

1   月イチ冷蔵庫チェック

 

一昨日は私の実家に帰り

冷蔵庫の中の片付けと掃除をした。

 

月に一回

年老いた両親の顔を見て

食事やたわいのない会話をしに行く。

 

帰り際に冷蔵庫の中も見て、期限切れの食品をチェックする。

 

半年以上前に、認知症が出始めた母の

「ヘルパーさんが冷蔵庫の食品を勝手に捨てる」と私に話した事をきっかけに

ケアマネジャーに連絡を取り、話し合いの結果

実の娘である私が冷蔵庫チェックをしている経緯がある。

 

実際には

先方はおそらく「健康を害する」と大義名分で捨てていたらしいが、

本来介護のプロならいかなる理由でも『捨ててはならない』

が、認知症の入った母との会話がどうだったか、その場に居ない私はあまり偉そうに言えない。

 

そんな理由で、

月に一回帰省したタイミングで冷蔵庫チェックをしている。

 

 

溢れるほどの期限切れはないが、

何本も山になった黒くなったバナナ

10日期限の切れたシュークリーム3つ

開封済みの鰹節パックが点在している。

 

シュークリームを捨て

鰹節パックは一箇所にまとめ、バナナは状態を見てそのままにして

「早く食べてね」とありきたりな声かけをした。

 

 

 

 

2  見た目健康でも

 

その日の夕方は、近所の夫の実家に帰って

冷蔵庫の中を片付け、掃除した。

 

帰る目的は冷蔵庫では無かったが、

たまたま開けた冷蔵庫がカオス状態になっており

慌てて夫と2人で片付け、掃除すると言う経緯になった。

 

ともに80歳を超える二人暮らし。

スイミングや飲みに出かけるほど元気な夫婦だが

冷蔵庫の中はやはり期限切れの食品が溢れていた。

 

認知症もない。

毎日食事を作る。

健康にも気を遣っている。

 

が。しかし紛れもなく『管理能力』は下がっている

 

45ℓ分ほどの期限切れ肉や魚の食品をゴミ袋に入れ

ゴミ出しの日に出すよう提案した。

 

 

 

食べ切れない余った食材

牛乳瓶10本、ヨーグルト12個、変色しかけの野菜などを自宅に全て受け入れた。

 

 

 

 

3   子として出来ること

 

まるまる1日、それぞれの実家の冷蔵庫片付けをした事で

得たものがある。

 

 

親と言えども「勝手には」片付けてはならないが、

 

こと冷蔵庫に限っては

こちらからの「積極的」アプローチで、冷蔵庫を開けてみる。

 

一緒にキッチンに立って調理するでも良いし

余った食材を持ち帰って食べるでも良し。

 

冷蔵庫を開けて中身を見るのは

我々子供くらいしかできないなぁ、と思った。

 

 

自分だって老眼になり、

小さな数字を読んだりする事が億劫になる最近である。

ましてや親世代は、冷蔵庫の食材の期限などいちいち読むことなど無かろう。

 

 

「人の家の冷蔵庫は開けてはならぬ」

 

親から教えられた事だが、

綺麗事を言っている場合ではない。

しかも家族だからできること。

 

部屋の片付けも大事だが、

まずは

小さなスペースである、使用頻度の高い、冷蔵庫を片付けてみるのがおすすめだ。

 

 

 

持ち帰った食材は自宅冷蔵庫に。

今度はこちらがカオスになる。

先日新聞の冷蔵庫記事の取材を受けたが、偉そうに言えた義理ではない。

 

 

しかし、食材が溢れて、心なしか安心し、幸せな気持ちになる

 

 

ああ、これでは母と同じではないか。

また一つ、老いを認めた瞬間である。