諦める?
いくら言っても
片付けようとしない子どもに。
今日は
22年にわたる4人の子育て、片付けのプロ歴10年の金内が
実践している子どもへの「声掛けテクニック」をお伝えする。
まず大前提に、
子どもが片付けない理由はお分かりだろうか?
我が子だけでなく、クライアント宅のお子さん方に触れて感じた共通点
・片付けの優先順位が低い(勉強/スポーツ/交友関係が上位)
・今「片付けるタイミングでは無い」と思っている。
・片付けが嫌い。とにかく嫌い。
子どもに「片付けなさい」と言って「はーい」と素直に聞く子がいるお宅は
この記事を読む必要はないだろうし、そんなお子さんは稀、だろう。
小学生高学年に差し掛かってくると
「今片付けようと思ったの!(うるさいなぁ)」と逆ギレされるのが関の山、だ。
子どもの言い分を理解してみると
改めて、これって、子どもだけの抱える問題ではないことに
勘の良い方はお気付きだろう。
そう、大人も抱える同じ問題ではないだろうか?
もしや、子ども「だけ」のせいにしていない?
だからこそ、声掛けで子どもとの関係を変えようじゃ、ないか。
1にも2にも、3、4も。
時間を意識する。
え?量ではないの?
量が多いから片付かないのに?
と思われるだろう。
量ではない。時間だ。
量はアイテム数を絞ればいい。のは誰しもわかる指標ではあるが
では、あなたが崇める?ミニマリストの何某さんが「tシャツ3着、ボトムス3着で暮らしています」と聞いたところで
それを真似して、その状態を維持できているか?さらには納得しているか?
単純に物を減らすだけでも、真似するだけでも、ダメなのだ。
往々にして、量は人の価値観の上に成り立っている。
過去の栄光だって、物や人への愛着だって、これからの不安や想像だって。
量云々でコントロールできる物ではないからだ。特に家族のものに至っては。
だから、量より時間という平等で有限なものにこだわる。
話を戻そう。
子どもに声をかける言葉
「何時(何日)までに〇〇をする?」
〇〇には、例えば
子供部屋の床にある脱いだ衣類を洗濯機に入れる。
バッグから空になった弁当箱と水筒をキッチンシンクに持ってくる。
夕飯までにダイニングテーブル上のドリルやテキストをよけてもらう。
など、細かすぎるかもしれないが
こちらの「家事の都合を主張」する。
わがままでも何でもない。
本人と家族との契約のようなもの。
家庭の中で当然、家事も回っているのだから。
片付け、という言葉は使わない。
自身、ものすごく使う言葉、だが。
あまりに抽象的な言葉だから、ピンポイントで具体性を持たせる。
また具体性を持たせることで、やることが明確になる。
時間を本人に「決め」て、「約束」する。
これが大きな目的だ。
大抵の子は「片付けた方がいいに決まっている」が
勉強やスポーツや友人の方を優先し、片付けは後回し。
そんなもんだ。それがリアルな現状だ。
さらには片付けが嫌い、なら
「やること」を「時間」を決めて「約束」すれば
他でもない、自分との約束だ。
自分との約束、守る?それとも破る?
だれからも指示されることなく自発的に行動せざるを得ないだろう。
子どもだけでなく、自分ごとにも。
強制ではない。自発的な片付けをできるよう、心から応援する。