あなたのお宅にはある?
キッチンの吊り戸棚。
この吊り戸棚に関しては、
暮らしに対し価値観が問われる収納、と言っても過言ではない。
「室内が暗くなるからリフォームの際、吊り戸棚を作らなかった」
「キッチンの物が多いから、吊り戸棚は必要」
「引っ越した際にすでに吊り戸棚はあったが、使い方がわからない」
などなど。
吊り戸棚の有無への賛否両論、
使い方がわからない、などの悩みまで。
クライアント宅で、さまざまな問題にも直面してきた。
今回は吊り戸棚のある問題を解決していきたい。
クライアント宅にてキッチンの吊り戸棚を開けようと思ったら
開かない。
話を聞くと、どうやら
「扉にロックが掛かってしまった」とのこと。
耐震ラッチ
をご存知だろうか。
地震の際、収納内の物がとび出さないために、扉にロックがかかる。
「その扉が開かなくなってしまった」とのこと。
(Panasonic HPより引用)
調べてやって見たが、押しても引いても全く動かない。
こうなれば、と、マイナスドライバーで扉をこじ開けようと考えた。
クライアントには念のため、扉を開けるためにドライバーをお借りし、
一緒に立ち会ってもらい、傷をつけずにドライバーで扉を開けられた。
地震時には大きなメリットがあるが
日常生活で「開かずの扉」になるのは不便極まりない。
吊り戸棚でも、
レバーやボタンがついている、
昇降式の吊り戸棚をご存知だろうか?
(クリナップHP より引用)
高い場所の物が自分の手に届きやすく、画期的な収納。
きっとキッチンリフォームを検討された方や
これを知ってテンションが爆上がり即購入した方もおられるだろう。
我が家には無いが、
クライアント宅では、よくお見かけする。
相談は、いつも、どのご家庭も、大体同じだ。
「この収納が意外と使いづらい」
「何を入れたらいいのか?」
購入前は便利!と、ウキウキだったのが
購入後には自分のキッチンの物とのミスマッチが生じ、
「使いづらい昇降式吊り戸棚」に変身?してしまうことも多い。
これは
・収納内のカゴなりの収納が2重にあることで、実際の収納スペースが少ない
・何を収納するか?の事前のイメージができていなかった
ことに原因がある。
ここまで、吊り戸棚の悪口?を言ってきたので
吊り戸棚無い方がいい?と思われるが、
間違っても言いたいことは、そうでは無い。
あったらあったで。無いなら無いで。
どちらでもいいのだ。
あなたの価値観で選んで欲しい。と心から思う。
また、既に変えられないのであれば
憂う必要は無い。
使い方や工夫次第だから。
さらにこれも参考にして欲しい。
吊り戸棚があることの
[メリット]
収納力が上がる
[デメリット]
キッチンが暗くなる
吊り戸棚が無いことの
[メリット]
開放的・キッチンが明るくなる
[デメリット]
収納力が下がる
相対するメリットデメリット。
キッチンの物の量はいかが?
単純に、明るいから、便利だから、収納が欲しいから、だけではなく
何入れようか?どこに置いたらいいか?地震の際の危険はないか?なども
併せて検討していただくと
キッチン全般が使いやすいものになっていくことを約束する。