捨てられないものは、どこにある?
子どもは「いらない」けれど、親が捨てられない子どもの工作や作品や手紙
スマホのリスト内にいる「もう5年以上会っていない」記憶から忘れかけている人
買い替え品を探しているが、だらだらと使い続けている耳障りの悪いイヤホン
などなど。
捨てて・リセットして・買い換えたら、
新しい暮らし・新しい私・新しい友人にも、出会えるのは
頭じゃ、わかっている。
けれど、それができないのだ。
誰しも
捨てられないものの一つや二つ、いや、、沢山ある?か。
それにしても
捨てるのが“極端に苦手”な人はいる。
いわゆる汚部屋、ゴミ屋敷と言われる住人たち。
さまざまな原因と背景があるが、
過去に縛られ過ぎている、他人に依存し過ぎている、現状の環境を恐れ過ぎている。
と感じる。
対し、
大抵の人は“自然と”捨てられる。
個人差・量の差こそあれ
物を家に「入れたら出す」自然の摂理に従う。
捨てられない人、なんていないのだ。
もしや、
自宅が汚部屋ではないか?と、ご心配?
心配していうるうちは大丈夫、とお伝えしたい。
それでも気になる方は
散らかるリミット、
片付けのタイミングをご自身で決めておくこと、をお勧めする。
「ここまで来たらやばい」の線引き、を理解しているかどうか。を持つ。
片付けの訪問に伺うと
当たり前のことだが、人によって捨てられない物が全く違う。
「ええ?それ捨てるの?(もったいなくない?)」
っていう物だ。
逆に
捨てられない物に対しての
クライアントの「捨てられないのよ」「困ったわ」という固執もある。
それは、一対一の、
クライアントと私の価値観の違いが明らかになる瞬間だ。
毎回必ず、ある。だから面白い。
当然、同じ屋根の下の家族内だってあるのだ。
いちいち「これ、捨てるのもったいなくないですか?」なんて聞かない。
本心は勿体無い、と一瞬頭をよぎっても
冷たいようだが、
良い言葉にすれば客観視、他の意味では“人ごと”として受け取っている。
「わかりました」と。
そうしないと仕事にならない。
反対に捨てられないものに対しても同様。
口を挟まない。
本人が決めたことに他人が口を出すのはナンセンス。だからだ。
捨てられないものへの悩み、に対しては
一つの提案と行動で示す。
捨てられないものは、
どのようなものであっても、
・一時保管
・一定期間
・一定量
この3つを意識してもらうこと。
を提案し、さらにそのような物を移動・配置する。
捨てられない物も「あなたが決めたこと」だ。
だからそれに関しては
求められなければアドバイスを言う必要はない。
けれど、それでもどうしたら?お悩みであるならば、
捨てずに
日常から離れた場所に「一時保管」して
「一定期間」様子を見てみる。
スペースに応じて「一定量」を決めておけば、
1で伝えた片付けのリミット
「ここまで来たらやばい」のコントロールもできる。
実は、捨ててもいい物は、他にもたくさんあるはずだ。
捨てたい物ならまだしも
捨てたくないものは捨てなくていい。
無理をしないことだ。
とかく「捨てること(だけ)に執着」する一部の風潮が、私は大嫌いだ。
私とて捨てられない物はある。
けれど、まだ捨てない。捨てたくないのだ。
タイミングが来たら捨てる。
それでいいじゃないか。
そしてそのタイミングは、
他でもない
あなたが決めるのだ。