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2025.07.02【進路】夢と現実の両立をサポートする

 

将来、声優になりたい」

 

もし、自分の子どもが

突然こう言ったら、あなたはどう返事するだろうか。

 

 

「狭き門だからやめなさい」

「あなたには無理よ」

それとも

「そう、わかった」

かしら?

 

 

我が家の中学1年生、4人目の末っ子の娘が

半年前、私に

「声優になりたい」ので

「養成所に通いたい」と言ってきた。

 

本人なりにYouTubeなどで調べ、

「養成所に入れば憧れの声優にも少し近づける」と

説明した。

 

晴天の霹靂、とはこの事。

 

アニメや漫画が好きなのは知っていたが、

まさか「声優」とは。

生まれつきの美声の持ち主でもなし、

学校の宿題の音読でさえ、サボっていなかったっけ?

 

が、本人の目を見ると本気だ。

「好きなアニメの声優さんに触発された」そうだ。

娘には「わかった」と伝え、

仕事中の夫にすぐにLINEで共有した。

 

帰宅した夫は、

養成所の情報をしこたま持ち帰り「どこがいいか」娘に相談・提案した。

 

それから娘の進路の一歩が始まった。

 

 

 

1   夢を具現化する

 

養成所、と言っても、

日中は中学に通って部活(美術部)もあるので

月に3回、日曜の2時間。習い事として通っている。

 

入所にあたり、養成所の面接に母子で臨んだ。

筆記試験もあり

まるで本場さながらのオーデションのようだった。

一通りの受け答えが終わり、

面接官が娘に言った。

 

「この養成所は大人も通っています。

小さい頃“声優になりたい”と親に相談しても断られ

それでも夢を諦めたくなくて、大人になって自分の稼いだお金で通っている人もここには沢山います。

あなたは幸せです。

親御さんにも感謝して、レッスンを受けてくださいね」

 

 

 

 

2   偏差値だけで選ばない

 

先日、娘の中学の三者面談があった。

 

学校生活や成績、友人の話をした後

こちらから進路の話を持ちかけた。

 

娘は中1だが、志望校は決まっている

 

声優になるために「演技力もつけたい」から

演劇部のある、近隣で本人の学力のさほどギャップのない高校を目指している。

 

これも演劇部があるかは夫が調べ、私が登下校の生徒の様子からイメージを娘に伝え、実際目にした娘はその気なっている。

 

校内で成績が何番以内に入れば良さそうか。

なども家庭で共有している。

 

担任の先生は驚きつつも、

「高校の説明会があれば三年でなくても一年生でも」と、

と善は急げ、とばかりに応援してくれた。

 

もちろんこれからの2年間、志望校など

本人の気が変わることも承知・覚悟の上だ。

 

 

 

 

3   進路の話でもたせる

 

4人目の特権だろうか

これまでの上の3人の兄たちを見てきて、

進路(受験や就活)で経験した、数々の失敗や、少しの成功体験を

自分には関係なくとも、同じ屋根の下、肌で感じる事ができたから、だ。

 

親もまた然り。

長男の時は中3の夏に志望校を決め、秋に高校見学に行った。

そのくらいのんびりしていた。

そんな長男も、現在は就職して離れた地で頑張っているはずだ。

 

娘には、

将来、声優になろうが別の道を進もうが

なんでもよい。

ただ自分のお金でメシを食える大人に。

自立を(夫も私も)望んでいる。これだけだ。

 

 

人生は一度きり。

 

 

親に出来ることは

我が子のサポートだけだ。

進路を決める事ではない。

 

我が家の無口な兄たちとの会話がなんとか持った?のは

進路があったから。

 

親以上に、本人たちは心配かつ現実的だ。

 

 

 

「思春期の子との会話が無い」

 

もし、そんなお悩みがあるなら、

進路の事を真剣に話してみてはいかがだろうか。