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2025.05.26彼がその【予備校】を選んだワケ

 

 

昨日、

高校2年、三男の通っている、予備校の保護者説明会に

夫と2人で参加した。

 

これまで予備校・塾の説明会は、他の塾も含め幾度となく足を運んでいたが

 

今回の予備校の説明会は特に

驚きと興奮が入り混じり、一晩明けてもなお未だに記憶に残る素晴らしい保護者会だったのでシェアしたい。

 

保護者会の2時間のうち、

前半1時間は、主に受験情報や入試について

後半1時間は、塾講師による講座

が設けられた。

 

 

 

1   予備校の「ライブ感」

 

前半の1時間は通常受ける、入試についての話が主だったが

後半の1時間は、これまで経験した事がない

塾講師の講座、だった。

 

これが兎にも角にも「ライブ感」と言うものだった。

 

つかみからオチまで。

最初に「生徒あるある」を話した講師は

どっと会場の保護者の笑いと一体感を手に入れ、

そのあと黒板に英文を書き、説明をはじめた。

 

学校では「あまり教えてくれない」法則を例にとり

そこから効率のよい勉強法まで教えてくれた。

 

最後にリスニング問題をして、

親たちを悩ませ、解答では他の席から感嘆の声がもれた。

 

自身の豊富な経験談から

出来ない子の伸ばし方や、子どもへの声掛け。など。

 

ベテラン講師の圧倒的存在感。

巻き込む講座と言うのは、まさにこれだ。

終わってもなお、まだ聞きたいと思う内容だった。

 

 

 

 

2   潜在意識を掘り起こす

 

私は高卒の学歴コンプレックスに加え、

さらに勉強に対しても強いアレルギーがある。

 

そのせいか、子供の進路については

大学を二浪した夫に任せっきりだ。

 

説明会には行くがそれきり。

子どもの進路を導く自信が無いのだ。

 

が、今回保護者に向けた講座を受け、

「できない子」と「できる子」の歴然とした差を

グラフを用いて教わった。

 

内容は、

ああ、だから私は勉強が伸び悩んでいたのだ

とはっきりとわかった。

 

ウルっときた。

今まで勉強ができなくて苦しかったから。

 

失敗を失敗で終わらせない。

習熟に必要なのは

失敗を繰り返す大切さも学んだ。

 

学習面では相当低い位置にいるが

遅くはない。

家庭内、仕事でも、充分に使えると感じた。

 

眠っていた潜在意識を叩き起こされた感覚だった。

 

 

 

 

3   選んだ理由

 

30年前に大学を二浪した夫の話を少し。

 

予備校にはずっと通っていたが、2年目から成績が上がり始め、その後志望校に合格した。

当時、地元の予備校には行かず「どうせ勉強するならいい先生の元で」と電車で1時間ほどかけて、予備校通いをしていた。

学生でも社会人でも“何者でもない”立場に

また、世間から見た“浪人生”のイメージとは裏腹に

案外心地よくいられたそうだ。

ただ学ぶ事に集中するのみ。こんな時は一生にそうない。と。

 

 

現在、三男が通っている予備校も、電車に乗り30分くらいの場所にある。

幾つかの予備校を夫と見学して

本人立っての希望で予備校は選んだ。

 

 

兄たちとは異なる予備校。

近いから「だけ」で選ばない予備校。

対面授業にこだわり「ライブ感」を求めた三男。

 

 

二浪した夫は

「受験はロマン」(ロマンなんて死語?)といつも言っているが、

大学受験をしていない私は、何の事だかよくわからない。

 

はて、三男はこの言葉、分かるだろうか。

 

 

入塾の前は

「学校の勉強だけだと心許ないから」と言っていたが

今は違うのでは。と三男との言葉少なの会話の中から

垣間見える。

 

 

ただ、入って安心。ではない。

入ってからどうやって動くのかが大事。

 

「何処に入ろうが」同じかも知れないが

少なからずとも

良い出会いで本人の力は伸びるのだ、ということだけは確信している。